2008年12月21日日曜日

「学び合う学び」が生まれるとき

「学び合う学び」が生まれるとき 石井順治著 世織書房
学び合う学びの第一歩は、子供の考えから出発することだと思います。そのために、教師は「発信」から「受信」へ、そして教師の仕事は「つなぐこと」。2つの実践もすばらしかった。一斉指導方式を繰り返すことで生まれる姿が簡単にまとめてある。参考にしたいので書き留めておく。

「子どもの姿」
 ・教師に問われないと発言しない
 ・仲間にではなく、教師に向かって答える
 ・詳しく語ることが少なく、単語程度の言葉でしか話せない
 ・言葉づかいも表情も、感情の乏しいのっぺりとしたものになっている
 ・子供と子供の横のつながりが薄い
 ・よく発言して活躍する子供に偏りがある
「教師の姿」
 ・教師が期待する正答だけを受け入れて進行しようとする
 ・子供の考えを聞くことよりも計画どおりの進行にこだわる
 ・子供を褒めることよりも注意することのようが多い
 ・子供の言葉に比べて教師の言葉の量が多い
 ・子供と子供のつながりをとらえる意識が薄い
 ・子供から生まれてくるものを待つことができない

また、こんな指摘もあった。引用する。
「・・・・・こういうことを言うと、すぐに「差別のない学級」などというスローガンが出されたり、何がなんでも認め合おうとする表面だけ取り繕った平等主義が顔を出すことがある。・・・・学び合う学びには、表面的な平等主義は存在しない」と。人権教育が反省すべきところである。「東海国語教育を学ぶ会」に一度参加したいものである。


2008年12月17日水曜日

日経ビジネスAssocie 2009/01/06

特集「成功チェックリスト」
参考になるチェックリストがあったので、書き留めておきます。

【渡辺久信監督流 強いチームを作るためのチェックリスト】
1 結果論で物事を語らない
2 管理・叱咤より対話を重視する
3 指導時は目線を下げ、教え方はとにかく丁寧に
4 目標と責任を与えて、あとはじっくり見守る
5 失敗を取り返す環境を整える
6 以心伝心に頼らず、言葉にして相手に伝える
7 顧客の立場に立って、客観的に現状を認識する
8 プライドはへし折らない。挫折した者を放置しない

【山本真美】
1 小さなミスならその場で、大きなミスは2人きりになって叱る
2 感情的にならずに事実を指摘し改善策を一緒に考える
3 褒める時にはみんな前で。身ぶり手ぶりを交えてみる
4 毎日5分のミーティングで部下の様子を把握する

【藤原和博】 ※チェックリストではないが、
 皆さんも仕事をする上でこれは必要だと思っていることを一度やめてみるといいですよ。
 あれもこれもと手を広げるより、しないことを決める生き方が求められると思います。
 成熟社会では、納得解が重要。

こういう「誇りのチェックリスト」を持とう!
 
 

2008年12月13日土曜日

自己肯定感って、なんやろう?

「自己肯定感って、なんやろう?」高垣忠一郎著 かもがわ出版
 自己肯定感とか、自尊感情とか、自己有用感とか、いろいろな表現があるけど、やはり「自己肯定感」が一番いいと思っている。でも、改めて何かと尋ねられて、何人の人が答えられるのだろうか。高垣さんは学生の頃から知っているし、講演を聞いたこともある。「いま人権教育を問う」でも、自己肯定感についてつっこんで説明されていた。最近もいろんな場所で話題になる言葉だけど、確かにその使われ方に違和感を覚えることもありました。「自己肯定感をつけなければいけない」とか「いいとこみつけ」など。「…ねばならない」は重すぎる。まじめな人ほど思い込む。悪いとこばかりでも、自分は自分がいいと思えるように。そう考えると、大人は・・・。教師は・・・・と考え込んでしまう。また、そう感じてもうまく伝えられない自分がいる。「いま人権教育を問う」を読み直すか。

2008年12月11日木曜日

象の背中、続・象の背中

「象の背中」「続・象の背中」 秋元 康 著 光文社
 e−honで別の本を注文するときに、目にとまったの買ってしまった。それも2冊とも。
「ある朝目覚めたら 神が待ってた 命に終わりが来ると そっと知らされた」という書き出しからして、とても切ない。いずれ自分たちにもそんな日が来るだろうと考えると。
 でも、考えてみると、人は生まれるときも、死ぬときも、自分の意志では決められない。もしかすると、その日は明日来るかも知れない。娘が結婚するからと言って帰ってこれるわけでもない。月並みだが、1日1日を大切にしていきたいと思う。CDはまだ聴いていないが、このあとじっくりと聴いてみたい。

2008年12月9日火曜日

脳を活かす仕事術

「脳を活かす仕事術」茂木健一郎著 PHP研究所
 手首にたまった水を抜くために病院へ行ったのですが、2時間近く待たされてしまい、その待ち時間に読んでしまった。前作「脳を活かす勉強法」に続いて購入。
 感覚系と運動系は脳のなかでは直接つながっていない、だから、感覚系から入ってきた情報を運動系の回路をとおしてアウトプットすることが重要で、こうすることで両者は情報を共有できる。なるほど。ここでは作品と言っているけど、作品をとおしてリンクされるわけだ。また、自分自身をモニタリングすること、そういう鏡をもつことは重要だと感じる。
 茂木さんって、MacBookユーザーですよね。いろんなところにさりげなく出てくるのがいいなあ。うまいなあ。

2008年12月1日月曜日

ムダな仕事はもう、やめよう

「むだな仕事はもう、やめよう」吉越浩一郎 著 かんき出版
 本の帯に書いている「残業するほどヒマじゃない」という言葉が印象に残った。ムダな会議、ムダな書類づくり、あるなあ。自分も「時間をかければいい仕事ができる」と思っていたのかも知れない。デッドラインを明確にすること、決断を早くすること、早い仕事に慣れることも大切。がんばるタイムではないが、職場全体が静に集中する時間をつくることが重要。余談だが、最近職場がうるさいと感じている。日本人はロジック思考が得意ではないという意見も貴重である。明日から実行すべき。