2011年3月7日月曜日

一歩を超える勇気

【今日の本】「一歩を超える勇気」栗城史多:著 サンマーク出版:刊
 本当にエベレストに単独で、かつ無酸素で登ることができるのだろうか?7500mを越えると空気の?酸素の?量が3分の1になるらしい。随分前、スイスに行ったとき、ロープーウェーで一気にモンブランに登り、そこで疑似高山病を体験したことがある。普通に歩くだけでも息苦しくなった経験がある。それを8000m以上でなんて、考えただけで恐ろしい。単独で、ビデオを撮りながら登るというのも大変だろう。しかし、彼は苦しいときこそ「苦しさにありがとう」という気持ちでがんばれるという。
 実はこの本を読んだ後、BSJで「地球の頂で」というドキュメンタリーを見た。栗城さんの番組である。たまたまチェックしたホームページで知った。何というラッキーか。彼と彼を支えるスタッフのみなさんの戦いの様子を見ることができ、大変幸せであった。そして、改めてその過酷さを実感できた。今回の挑戦は失敗したが、しかし、また次がある。本の中にあったように、成功の反対は失敗ではなく、何もしないことなのだ。
 彼の挑戦に励まされている人はたくさんいるのだろうなあ。いつの日か、エベレスト登頂成功のニュースが「YOUTUBE」から流れてくるのだろうなあ。その日がくるのが楽しみである。

2011年3月6日日曜日

お江と春日局

【今日の本】「お江と春日局」植松三十里:著 NHK出版:刊
 しかし、最近の大河ドラマの歴史考証はどうなったいるのか。かつては、もっと歴史の事実にそくしたものだったように思うが、「江」などを見ていると、江が家康と伊賀越をしたなんていうのは本当なのか?いったい「江」は今いくつなのか?本当によくわからない。時代考証は、小和田哲男先生だったと思うのですが、おかしいなあ。柴田勝家が本当にあんな人物だったら、笑うだろうなあ。時代劇というより、ドラマを見ている感じです。それで、いいのか。
 ところで、この本も、やはり歴史小説というジャンルなのでしょうか。どこまで本当?って、そんな風に読んじゃいけないのでしょうね。面白かったのは、家光に側室を与える行。衆道に走る家光のために女性を男装させて相手させるという考え、このあたりは本当なんでしょうか。どっちにしても面白い。最後にあるのですが、2人ともが泰平の世を臨んでいたのでしょうか。どのなのかなあ。
 

いま「学級革命」から得られるもの

【今日の本】いま「学級革命」から得られるもの 園田雅春:著 明治図書:刊
 2月に参加した「第2回人権教育と生活綴り方研究大会」の折りに紹介された本。帰ってきてすぐに購入。いっきに読みました。ブログに紹介するのが遅くなりました。最近よくありますが。
 「学級革命」とはいうまでもなく小西健二郎さんの有名な著作であり、それを園田先生が紹介したものである。もう半世紀くらい前の作品であるが、貧困や学級崩壊などの問題をかかえる今、改めて読み返してみると、今さらながらに学ぶところが多いと感じる。
 ここ3年くらい、生活綴り方の実践を見直してきたところであり、研修会でも紹介してきたが、子どもたちの現状を考えると、まさに生活綴り方の出番という気がする。
 この本を来年度の研修会で取り上げてみようか、読み合わせをしようかと思うくらいである。子ども理解の基本的な視点、学級づくりの具体的な方法などを学び、子ども観、教師観、教育観を大きく変えてくれるに違いない。すべての教師に読んで欲しい本である。あわせて、「学級革命」も購入した。春休み(学年末休業)くらいに読んでみようか。