2012年8月21日火曜日

オリンピックやらDVDやら

 気がつくと、1ヶ月がたってしまった。この間、思ったことや感じたことをまとめて書きます。

【オリンピック】
 ロンドンオリンピックが終わりました。日本人選手の活躍、すばらしかったです。特に、団体種目が目立っていました。ところで、開会式と閉会式は、毎回趣向が凝っていて感動しますが、今回はイギリスと言うことで、ビートルズ関係を期待していました。案の定、開会式のトリにポールマッカートニーが登場し、「ヘイジュード」を熱唱しましたし、閉会式にはジョンレノンの「イマジン」のビデオが流れました。
 ただ、この2人の選択はよしとして、どうして「ヘイジュード」なんだろう?名曲ですよ、名曲!最後の大合唱が印象的なのでしょう。でも、この曲は、オノヨーコとの関係から離婚を迫られていた(この後?)妻シンシアと息子ジュリアンを慰め、励ますための曲である。内容を知ると、複雑である。かといって、他の候補も見当たらない気がするが。 そして、閉会式、どうして「イマジン」なんだろう。オノヨーコとの影響から平和運動などに傾倒していた時の曲。かなり追い詰められていた感のあるジョンが前作から一転し、ソフト路線になって、大ヒットした曲。そういえば、レコードも持っていたなあ。さらっときくには雰囲気があっていいけれど、しっかり聞くと退屈な曲で、どちらかというと好きではありません。当時、ビートルズはオノヨーコのために解散に追い込まれていたわけで(言い過ぎでしょうか)、この2曲を聴くと、どうもそのあたりの事情が思い出されます。一生懸命、「もう一度やろうよ」と語りかけたり、シンシアとジュリアンを慰めたりと、ポールの優しさが印象的です(個人的な感想かな)。ジョンは死んでしまったわけで、オノヨーコの言葉を聞いてもなんとなく信じられないし。本当のところ、オノヨーコと出会い、ビートルズを解散し、銃弾に倒れるまでのジョンについて、もっともっと知りたい気になります。ジョンについては、正しく理解できていなくて、偏見で見ているのかも知れないと。ちなみに、「イマジン」を最後に、ジョンはイギリスを去っているのではなかったかなあ?曲は素晴らしいのでしょうね。

【「ビートルズの幽霊」葉山葉:著 ワニブックス:刊】
 図書館で借りて、読みました。なるほどなあと思う部分もたくさんありました。ポールとジョンがそれぞれの曲で互いを批判しているなんて初めて知りました。ジョンの曲も久しぶりに聴いてみるかなあ。とりあえず。ベスト盤があるので。

【DVD】
 娘の引っ越しもあり、長時間運転するときには、DVDをたいくつに観ます。観ると言っても、同乗者が観るのであって、ぼくは音が中心ですが。そんな中からおもしろかったものを紹介します。
「ディアドクター」
 鶴瓶さん演じる「ニセ医者・伊野」は、3年近く村の診療所に勤務し、誰からも疑われることもなく、むしろ名医として村人から慕われていました。そんな彼がある日突然失踪します。実は、失踪の2か月前、独り暮らしの未亡人、かづ子(八千草薫さん)が倒れます。診断すると、胃がんでした。自分の手には負えない伊野は、胃潰瘍の業者の写真を見せて、娘(医者役、井川遙さん)をごまかそうとしますが、次は1年後しか来れないという言葉に動揺し、そのままいなくなってしまうという話です。医者である娘は、自分の勤務する病院に入院させるわけですが、「もし彼ならどのように最後を迎えさせていただろうか」と言うところが考えさせられます。

「この胸いっぱいの愛を」
 故郷である門司に向かった鈴谷比呂志(伊藤英明)は、かつて自分が住んでいた20年前の門司に突如タイムスリップしていることに気づいた。彼は、途中、飛行機事故に遭い、実際には死んでいるわけですが、好きだった和美を救えなかったという思いから、この世に残り、その願いを叶えようとする話。また、彼以外に男女3名が登場するが、それぞれが、生前に達成することができなかったことや心残りになっている思いを遂げるという内容です。映画自体はどうかなあと思うところがたくさんありますが、映画を観ていて、自分自身も中途半端でやり遂げなかったことがたくさんあるなあと思いました。
 この映画のように退職した後や死んだ後に幽霊になったりしないように、いまをしっかりと生きていきたいと思いました。とても大げさですが。そんなすごい映画でもないのに??でも、勝手にそう感じています。