2018年3月21日水曜日

青野浩美 トーク&ライブ

3月17日(土)、舞鶴市総合文化会館小ホールにて、【青野浩美 スペシャルコンサート トーク&ライブ】が開催されました。実は、全く知らない方でしたが、広報誌で見て、興味があったので参加しました。この日は一人でした。
 青野さんは、気管切開した声楽家と呼ばれています。気管切開した場合、話すことすらできないことが多いのに、歌まで歌えるなんて?広報で見たときは、半信半疑でした。たとえ話せても、それまでとは全然違う声になると思っていました。
 しかし、コンサートが始まると、それらは吹き飛ばされてしまいました。本人曰く、息を吸うときの音が多きくらいで、声は病気をする前と全く同じだそうです。こんなことは、前例がないそうです。
 青野さんは非常に前向きな方です。「前例がなければ作ればいい」というのが、口癖です。もう少し詳しく知りたいと思い、検索すると『わたし“前例”をつくります―気管切開をした声楽家の挑戦』という本が、クリエイツかもがわから出版されていたので、早速Amazonで検索、中古があったので注文しました。現在、読んでいます。
 講演会に呼んでみたいと思います。是非、たくさんの子供や大人に聞いてほしいです。
大変素晴らしかった。

本の表紙です。
歌っている最中は撮影は無理なので、会場の写真を撮りました。

2018年3月11日日曜日

純米吟醸 大杉

 3月11日(日)、舞鶴市杉山のNPO法人「名水の里杉山」にて「純米吟醸 大杉」を2本購入。昨年、購入しようと考えていたのですが、チャンスを逃してしまいました。今年こそはと訪ねて、購入しました。生もあるということなので、2本買いました。
 このお酒は、平成の名水百選に選ばれた「大杉の清水」とその清水を取り入れた水田でできた酒米を使ってつくっているらしい。ただし、醸造元は「ハクレイ酒造」らしい。仕込み水も杉山から運ぶという徹底ぶりです。こだわっていますね。今年は、たくさんできたらしく、予約しなくてもたくさんあるそうです。まだ、飲んでいません。味についてはそのうちに報告します。
「大杉の清水」の看板

「名水の里 杉山」事務所前の「幟」
箱です
そのまま、松尾寺に立ち寄りました。本堂は、改修する予定があるそうです。あちこち傷んできているようです。階段周りだけ見ても。でも、改めて見ると、青葉石が多いこと。

本堂側から見下ろした山門
青葉石の手水鉢?石臼?

2018年3月10日土曜日

夏目漱石と西田幾多郎

【今日の本】
「夏目漱石と西田幾多郎ー共鳴する明治の精神」小林敏明:著 岩波新書:刊

 釈 宗演について調べていくと、鈴木大拙や夏目漱石につながる。そこから、西田幾多郎にもつながる。一人一人も魅力的ですが、それぞれがどう関わったかを見ていくことも重要であろう。この本のほかに、「鈴木大拙の原風景」、「大拙と幾多郎」という本もいっしょに購入した。福井の勝木書店本店?です。さすがに、このあたりでは大きな本屋さんです。専門書が多くて助かります。思わずまとめ買いをしてしまいました。

 ここでは、2人と釈宗演の関係を知りたくて「第三章 一生の宿題となった公案の問い」と中心に紹介します。もちろん全部読みましたが。

夏目漱石
 1894年(明治27年) 鎌倉円覚寺で参禅し、釈宗演から公案を
              授かる。「父母未生以前本来の面目」
 1910年(明治43年) 「門」

西田幾多郎
 1891年(明治24年) 鎌倉円覚寺に鈴木貞太郎(大拙)を尋ね、
              今北洪川から公案を授かる。
 1896年(明治29年) 洗心庵の雪門老子に参禅。
 1897年(明治30年) 京都妙心寺で虎関宗補のもとで参禅修行。
              その他、天竜寺管長 滴水宜牧、
              大徳寺管長 広州宗沢などの門も
              たたいている。
 1901年(明治34年) 雪門老子から「寸心」の号を授かる。
 1903年(明治36年) 大徳寺の広州禅師のもとで公案を透過。
 1911年(明治44年) 「善の研究」

 漱石と幾多郎という明治を代表する二人が公案という臨済宗特有の問答法と格闘したという事実は興味深い。とりわけ、漱石は、作品を書くことによって、「この公案と格闘したのではないかと言われている。
 こうして読んでいくと、雪門玄松についても知りたくなる。水上勉さんの「破鞋」を読んでみるか。また、西田幾多郎さんと虎関宗補さんとの関係も浮き出てきた。こうやてみていくと、相関図ができあがっていく感じがうれしい。