附属堡塁の門跡 |
吉坂堡塁 地下弾薬庫 |
舞鶴要塞は、日露戦争の最前線に想定された要塞であり、そのなかでも、ロシア軍の進撃を迎え撃つ時の本土防衛の前線となるのが建部山と吉坂の両堡塁であった。
舞鶴要塞を陸から攻撃する場合、小型船舶で由良川河口を強行突破して藤津付近に上陸する場合と、高浜海岸から上陸し現在の国道27号線を通って舞鶴市内に入る方法の2とおりが考えられる。この高浜海岸に上陸したロシア兵を撃退する目的でつくられたのが吉坂堡塁と附属堡塁であり、12センチカノン砲六門と9センチ臼砲を備えていた本格的なものである。
イギリス式の積み方 |
今回は、2回目の参加になる。前回は、主に中心部を見た印象があったが、今回は端から端まで見ることができ、地図を片手に全容を確認することができた。改めて見てみると、とても広い敷地であり、兵舎跡やその下の広場まで確認でき、大変参考になった。また、前回確認できなかったレンガの積み方も確認できた。日本の要塞は、明治初期のものはフランス積みが多いが、日清戦争以後はイギリス積みを用いるようになる。地下弾薬庫のレンガは、イギリス積みでした。全体に、木や笹が生い茂っており、落ち葉もたくさん積もっている。掃除をして、整備をすると、すばらしい施設になるように思う。また、建部山はハイキングコースになっている。吉坂も整備すればいいハイキングコースになると思う。今後の展開に期待したい。
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