「第13回授業づくり・学級づくりセミナー」のテキストである「子ども・ことば・授業 第20号」から学んだことを書いてみます。
石井先生は、教師の専門性開発につながる経験、それは振り返りの経験だと言われます。私もそう思います。授業をやりっぱなしにするのではなく、しっかりと振り返りることが重要だと思います。 「自分を見つめない経験では何も生まれない。」きびしい指摘です。
振り返りをしっかりしたものにするために、「文字」にすることが必要であると言われます。ここで、「文章」としないのは、文章というと大げさになり、続かないからだそうです。でも、時にはしっかりと文章で残すべきだと思います。さらに、事実から学ぶという点から、いまではビデオやボイスレコーダーといった便利なものがあるので、それらを活用することも効果的であるといえます。
振り返りの結果、さまざまなことに気づきますが、そこから学ぶことが重要です。そのための心がまえなどについて以下のような点が指摘されていました。
○授業がうまくいかなくても、結果から逃げずに、そこから学んだことを次につなげていくこと。
○事実に出会わない限り教師は変われません。授業は、授業がよく見える人にビデオ撮影をしてもらうとよい。
○テキストをしっかりと読み込むこと。
○実践者としての課題が見えることは幸運なこと。次の挑戦課題が見つかるから。
○教師が教師として成長するには、実践するしかない。
○教師は、事実に謙虚であること。うぬぼれと自己弁護、安易な模倣、そして、徹底的にやらないうちのあきらめは何ももたらさないということ。
この最後の「徹底的にやらないうちのあきらめ」という言葉が印象的です。これは案外多いぞと思います。事実から謙虚に学ぶこと。ボイスレコーダーくらいはいつも持っていないといけないなあと思いました。