毎年、このセミナーに参加して、力をもらっています。これで、1年、がんばれるぞって感じです。佐藤先生や秋田先生の話は明確・的確で、また、石井先生の話は人柄がにじみ出るようで。参加の先生方も大変熱心で、この心地よい空間にいつまでもいたいと思わせてくれます。全国から800名の参加がありますが、席が前の方から埋まっていくのもこのセミナーの特徴です。
セミナーで印象に残ったことを書きます。
○言語活動ということばはかたいなあ。言語活動っていう人は、キャッチボールのように言葉をずばっと 投げて、ずばっと返すもの、そんなイメージで使っている。しかし、ことばは、「のりしろ」のようにつな
がっていくもの。やわらかいことばでつながろう。
○「じゃあ」「ねえ」を子どもが使う教室に。でも、先生は使わない。「じゃあ」を使う先生は、教師主導でま
とめる先生。
○一人一人のことばをしっかり聴くと、子どもの名前が出てくる。(教育実践に、実践記録に)
○言語活動は、PISA型読解力に対応したものであろうが、短絡的で、根本を見ない発想である。な
ぜ、日本の子どもたちが本を読まなくなったのか、なぜ、追求ができなくなったのかを考えることが重
要。
○学び合いの授業では、グループ(ペア)を基本に、ときどき全体(一斉)を入れるくらいでよい。
○文学は、読み取るのではなく、味わうものである。
○発言する子どもが偏っている授業の原因は、教師の教材分析の甘さに原因がある。
○グループは4人が基本。4人は1人になれる。1人になって、自分と対話できる。
○一人でやらせない。学校中で、一人でやらせていいのは「テスト」だけ。
○学級の関係づくりができないと、学び合いの授業はつくれないというのはうそ。むしろ逆である。
○学び合いと話し合いは別物。グループでは、まず、分からない人から発言してもらう。
○つぶやき、もやもや、たどたどしいことば、あいまいな言葉に敏感にこたえること。
これでは、断片過ぎてなんのことかわかりませんが、もう少しくわしく知りたい方は、佐藤学さんや秋田喜代美さんの本を読んでみてください。わたしとしては、こういう視点で授業をみることが課題だと思っています。
「単元構成を作成し、言語活動を明確にして、そこに向けて1時間1時間をつなげていく」というような取り組みを進めているわけですが、これもある程度やってくると、形式的になってくるのは目に見えています。そうすると、1時間1時間の授業で、本当に力がついたのか、子どもたちは学び合っているのか、こういう視点が結局今後重要になってくると思います。
「一つの花」もとりあえず発表に向けて全体的な評価(意味づけ)をしたのですが、実は1時間1時間の授業の分析が残っています。あまりに達成感が低かったので、とりあえず授業の中身にはふれずに全体的な分析をしたのですが。ただ、今日いただいた文章にはそのあたりがまだなかったので、さきにやるわけにはいかず。それはまたいつか。いつになるのでしょうか?とりあえず、テープ?おこしをしておこうかなあ。
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