残念なニュースが飛び込んできた。漫画家の「ちば てつや(本名:千葉 徹弥)」さんが、10月22日に死去された。87歳だったそうだ。
ちばさんといえば、「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られ、半世紀以上にわたり生涯、漫画を描き続けられた一方で、芸術大学で漫画を教えるなど、後進の育成にも尽力されていた。また、日本の貴重な漫画文化を未来へ残すため、福井県越前市の伝統工芸である越前和紙を使った原画の保存や、和紙を用いた墨絵・版画の制作・展覧会活動に取り組まれていた。
しかし、わたしにとっては、「中国引き揚げ漫画家の会」の一員としてのちばさんという印象が強い。ちばさんは、1941年1月旧満州・奉天に渡り、1946年、終戦の翌年中国より引揚げられ、中国からの引き揚げの記憶、漫画家として駆け抜けた激動の日々、かけがえのない人々との出会いと別れなどを漫画に描かれている。なかでも、 「ひねもすのたり日記」は、2016年から今年8月まで「ビッグコミック」で連載され、2018年に単行本第1集が刊行され、2025年11月には第7集が発売された。
残念ながら、今年8月の第248回「夏の祈り」が、事実上の最終回となった。そこには、日本の植民地支配と敗戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争などさらに続く現代の戦争について描かれており、ラストは「はかないワシの夏の夢なんじゃよ」、「でも…みんなで祈りたいんです。一日も早く世界中の『終戦記念日』が訪れてくれますように!!」と結ばれている。
ちばさんのこの想いにこたえなければと思う。「ひねもすのたり日記」は、第7集まですべて持っている。第7集の最後で、富山に海王丸を見に行かれる様子などは、まだまだお元気そうだったのに。























