【今日の1冊】「ほっきょくで うしをうつ」角幡唯介:著 阿部海太:絵 岩崎書店:刊
死をめぐる絵本シリーズ 闇は光の母④
角幡さんは、探検家。北極を探検中に、食べるため、生きるためにジャコウウシを殺したときの話。実話?そのときの鳴き声が今も耳に残っているらしい。また、ジャコウウシを殺したとき、そばに仔牛がいたが、一匹では生きていくことはできないと思い、一緒に殺した。自分ならどうしただろうか。阿部さんの挿絵がダイナミックで、すばらしい。
【もう1冊】「スープとあめだま」ブレイディーみかこ:著 中田いくみ:絵 岩崎書店:刊 死をめぐる絵本シリーズ 闇は光の母⑤
姉につれられてホームレスの方々を支援するボランティアにでかけたぼく。最初は全く関心がなかったが、シェルターでスープを配るお手伝いをしたとき、おじさんからあめだまをもらう。ぼくは、それを「いのちをつなぐあめだま」とよび、変容していくという話。
これで、「死をめぐる絵本シリーズ 闇は光の母」のすべての作品の紹介をした。どの絵本もも死について考えさせる絵本として作者たちが野心的に挑戦していることがわかる。5冊をよんで感じることは、月並みな表現になるかもしれないが、「死について考えることは、生きることを考えることだ」ということです。よりよく生きるということはどういうことかを考えさせられた気がする。すばらしい作品たちである。低学年にはむずかしいかな。
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