教科書に載っているというので買ってみました。さっと読んでみて、とても面白い内容でした。で、内容について感想を書こうと思ったのですが、内容よりも、登場人物に関心があり、少し調べてみました。以下、ほとんどが引用です。
一人目「レナ・ホーン」親友のビクターはセノビアをこう呼ぶ。セノビアは、将来ハリウッドに行って、女優になり、映画に出て歌を歌うのが夢である。そのモデルということか?でも、でもである。あえてこの名前を出すには理由があるはず。何でもなしに名前を出すのはおかしい。
では、どんな人なのか。レナ・ホーンは、1917年6月30日生まれ、昨年(2010年)5月9日になくなっている。女優であり、ジャズシンガーでもある。アフリカ系のアメリカ人ということで、当時の時代背景から限られた役しか演じることができなかったらしく、同時に色白であったことから顔にドーランを塗って出演することのあったらしい。ということもあり、公民権運動にも参加するなど政治意識が高かったようである。その後、ブラックリストに載り、アメリカでの活動が困難となり、フランスに渡り、その後、アメリカに復帰し、活躍したようである。
作者も、登場人物も黒人ということから、公民権運動に参加する政治意識の高いこの人への興味関心が高かったものと推測できる。いまのところは、これ以上はわからない。とりあえず、レナ・ホーンの曲を聴きたくて、iTunesで検索するとたくさんのヒットしたので、「The Lady and Her Music」をダウンロードした。「Stormy Weather」は聞いたことがあるようだ。
2人目は「ゼノビア」主人公の名前。聖書に出てくると書いている。聖書は苦手。早速調べてみる。
ゼノビアはパルミラ(現シリア)の王妃、女王で、「戦士なる美の女王」と謳われているらしく、旧約聖書のダニエル書11章の預言に出てくる王の一人でもあるらしい。自信をもってクレオパトラの後裔と称し、また非常に美人であったといわれている。肌は浅黒く、歯は真珠のように光っていたと歴史書には残っているらしい。
こんな風に調べてみると、作品の背景の一部にふれた気になる。こういうことも、本を読む楽しみの一つであり、教材分析の重要な一部と考えている。何でもいいようで、あえて選んでいるものにはわけがあるはずだから。
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