【今日の本】「たんぽぽのこと」竹内敏晴:文 長谷川集平:文・絵 温羅書房:刊
小学校低学年向けの絵本?絵がとても素敵です。短い文と絵が想像力をかき立ててくれます。
「よしくんと話したのは きょうがはじめてです。」思い出しながら走るわたしのことがいろいろと想像できる絵です。いかにも絵本らしい。風にゆられて、あいさつするタンポポの場面もいいです。タンポポは朝はひらいていなくて、昼になるとひらくのですよね。それが、わたしにとってはものすごい発見でした。そのことをよしくんに教えてあげようと思いながら、走る絵もいいです。
公園に着くと、よしくんがいじめられて泣いています。どんな風に声をかけようかと悩むわたし。だいぶたってから(多分夕方になって)、いった言葉がかわいい。「たなかさんのうらにさ たんぽぽがさいてるんだよ。」「あした、みにいくんだ。よしくんもいかない?ちょっとよりみちしない?」この「ちょっとよりみちしない?」がいいなあ。二人のほほは少し赤くなっています。それは、夕日のせいだけじゃないんです。たぶん。
これって、でも、読むのむずかしいなあ。こんなお話がうまく間を取って読めるようになりたいなあと思わせてくれる絵本です。
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