2017年9月9日土曜日

関ヶ原

 少し前ですが、9月2日(土)「関ヶ原」を観てきました。いつもは、割引券等を使って観るのですが、ここでは普通に観たので、なんと1,800円もとられるのですね。改めてびっくり、高いなあ。まあ、映画の内容と値段は関係ありませんが。感想を思いつくまま書いてみます。
 三時間近い映画で、かなりの大作です。たった六時間の戦いですが、その前後を丁寧に描こうとするとそれくらいは必要なのでしょう。丁寧なところもあるのですが、正直もっと必要と思うところもあります。
 石田三成という人物は作品によって人物像が一定しない人物です。本当のところ、どんな人物だったのか?頭が切れる人物であるなら、仮に関ヶ原の戦いで勝ったとしても豊臣の天下が続くとも思えない。「義」って何だろう。秀吉への「義理」?家康への反発?わかりにくいです。島左近に促されて、徒歩で戦場を後にしたと描いています。そりゃ捕まる?まあ、馬で逃げても捕まると思いますが。余談ですが、岡田准一君は、どれを見ても同じに見える。黒田官兵衛に見えてしまう。残念。
 島左近もいつ死んだのか?本当に死んだのか?でも、最後の場面はきれいすぎるとも思うが、あれもありかと思えてしまう。あんな風に追い詰められるのだろうな?
 小早川秀秋の描き方も一定しない。今回は家臣に押し切られた格好である。
 薩摩は一貫してあのイメージで、わかりやすい。
 初芽という登場人物は必要なのでしょうか。最後の場面にも出てきますが、見守るだけですし。
 話は変わりますが、NHKの大河ドラマ。井伊家は歴史に翻弄されていますが、このあと、関ヶ原のころには、徳川四天王にまでなるわけです。四天王の中でも、さらに別格。大老になるのは井伊と酒井だけですから。関ヶ原の先陣を任されたのは、井伊直政と松平忠吉ですしね。今の番組の様子とは大違い。この後、すごい速さで出世していくのでしょうね。関ヶ原では、薩摩を追い、深手を負ってしまう。多分そうやって人一倍危ない目に会いながら手柄を立てて、認めてもらったのでしょうね。いまは、その過程にとっても関心があります。どうなるのだろう。しかし、家康は頼りない。まわりの家臣がうるさかったのだなあ。さらに、今川氏真。あのあともうまく生き残り、今川家は江戸時代もずっと続くのですね。それも結構な身分として。知らなかった。改めて歴史は面白いと感じました。
 最後に、役所広司さんの徳川家康、憎らしくていい感じでした。あのおなかはCGなんでしょうね。いくら役作りといっても、あそこまでは無理でしょう。やすが、いい役者さんです。すばらしい。