2月8日(土)「ぐるっと!内浦 内浦の仏像 その2」に参加。「その1」は都合により欠席。今回は、山中区から上瀬区の各集落の寺院の仏像の紹介。
日引の正楽寺以外は、臨済宗の寺院が多く、「聖観音菩薩像」や「達磨大師像」などが本尊であり、それぞれ江戸時代作のものが多いが、なかには「鎌倉時代」、「室町時代」、「平安時代」の作もあるようだ。それぞれに、立派なもの、価値のあるものも多いようだ。
そこでひとつ疑問。細かいことを言うようですが、その時代のものがあると聞くと、「それらの仏像の作られた時代からお寺または臨済宗の寺院があった」ように思いがちですが、そうとは言えないのではないか。このあたりの寺は臨済宗のお寺が多いわけですが、臨済宗は鎌倉仏教。まずは、平安時代の仏像はあり得ない。また、臨済宗は、もともと鎌倉や室町の武士階級が支持した宗派であり、民衆には広まっていなかった。このあたりの寺院が臨済宗になるのは江戸時代の中期頃以降ではなかろうか。ということは、臨済宗に改宗するにあたり、「聖観音菩薩像」や「達磨大師像」などが必要になり、購入したり、譲り受けたりしたものなのだろう。まあ、書くまでもない、当たり前のことですが。個人的には、どのような経緯で区内の寺院が臨済宗になったのか?なぜ臨済宗なのか?このあたりの事情を知りたいと思って、話を伺っていた。