2025年2月8日土曜日

仏像から

 2月8日(土)「ぐるっと!内浦 内浦の仏像 その2」に参加。「その1」は都合により欠席。今回は、山中区から上瀬区の各集落の寺院の仏像の紹介。

 日引の正楽寺以外は、臨済宗の寺院が多く、「聖観音菩薩像」や「達磨大師像」などが本尊であり、それぞれ江戸時代作のものが多いが、なかには「鎌倉時代」、「室町時代」、「平安時代」の作もあるようだ。それぞれに、立派なもの、価値のあるものも多いようだ。

 そこでひとつ疑問。細かいことを言うようですが、その時代のものがあると聞くと、「それらの仏像の作られた時代からお寺または臨済宗の寺院があった」ように思いがちですが、そうとは言えないのではないか。このあたりの寺は臨済宗のお寺が多いわけですが、臨済宗は鎌倉仏教。まずは、平安時代の仏像はあり得ない。また、臨済宗は、もともと鎌倉や室町の武士階級が支持した宗派であり、民衆には広まっていなかった。このあたりの寺院が臨済宗になるのは江戸時代の中期頃以降ではなかろうか。ということは、臨済宗に改宗するにあたり、「聖観音菩薩像」や「達磨大師像」などが必要になり、購入したり、譲り受けたりしたものなのだろう。まあ、書くまでもない、当たり前のことですが。個人的には、どのような経緯で区内の寺院が臨済宗になったのか?なぜ臨済宗なのか?このあたりの事情を知りたいと思って、話を伺っていた。

2025年2月3日月曜日

夜と霧

「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル:著 池田 香代子:訳 みすず書房:刊


 原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者が1977年に改訂版を出版。これをもとに、2002年に本書が出版。現在は、『夜と霧――ドイツ強制収容所の記録』霜山徳爾訳本と『夜と霧 新版』池田香代子訳のふたつの『夜と霧』があることになる。

 実は、この本を購入したのが、2013年8月。何度か読みかけてはやめ、読みかけてはやめを繰り返し、やっと読破。実に10年以上。何度か書籍の整理をしたが、捨てられずに残っていた本。

 内容は有名。ユダヤ人精神分析学者の作者が自分のナチス強制収容所体験をつづったもの。全世界で読み続けられている名著。

 ここで起こったことは、決して過去のことではなく、今も起こりうること、いや、すでに起こっていること。どんな状況でも、尊厳を持って生きることができるだろうか。

あまり内容のない書き込みと反省。