2009年12月26日土曜日

日本の教師に伝えたいこと

【今日の本】
「日本の教師に伝えたいこと」大村はま:著 ちくま書房:刊
 正直言って、若い頃は苦手でした。しかし、改めて著書を読んでみるとそのすばらしさがよくわかります。「戦後の国語教育の最大の失敗は”教えない先生”が増えたということです。」以前聞いた講演のテープでの一節です。子どもたちを育てるために教師が何をしなければならないかを大変わかりやすく説いておられる。当たり前のことのようだが、実はほとんどできていないことばかりです。例えば、「子どもを尊重する」という章を読むと、「教師がわかっていることはきかないということだ」と書かれています。私は、ふだん人権教育といいながら、本当に子どもたちを尊重してきたのだろうかと自問させられました。「研究会の功罪」では、教師のための研究会では子どもはよくなるはずがないと断言される。やってこられた方だからこそ言える説得力。本校の研修会でも読み合わせをしたいくらいである。私は、日々行っている授業の質を徹底的に見直す時期にきていると思わされた。

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