2012年12月1日土曜日

古今亭志ん朝 大須演芸場

 1ヶ月以上かかって、すべて聞き終えました。CD30枚、1枚に2作、計60演目を聞き終え、とても幸せな気分です。毎日毎日、通勤途中に車の中で聞きました。
 知っている話がほとんどなのですが、高座ごとに少しずつ違うところが面白い。なかには、「中村仲蔵」など、古今亭志ん朝では聞いたことのない演目もあり、新鮮でした。同じ落語でも演者が変わると話の趣が変わる、そのあたりも面白いものです。
 名古屋で唯一の寄席・大衆演芸場である「大須演芸場」。かつては、一日の来客数0人を記録するほどのさびれぶりだったそうです。寄席の灯りを消してはいけないという席亭の意気込みに賛同し、古今亭志ん朝の独演会につながったそうである。独演会は1990年から1999年の10年間も続けられ、このCDはそのほぼすべてを網羅しています。その様子は、ところどころに見受けられ、席亭を紹介する場面や手締めをする場面なども納められています。そんなアットホームは雰囲気も感じられところは、古今亭志ん朝さんの人柄を伺わせます。
 無人島になにかをもっていくとしたら、迷わず古今亭志ん朝さんのDVDとCDと答えます。それくらい好きな宝物がまたひとつ増えました。

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