【今日の1冊】
「シベリア抑留兵よもやま物語 〜永久凍土を生きぬいた日本兵〜」斉藤邦雄:著 光人社NF文庫:刊
斉藤さんは、昭和23年8月2日に召集され、中国戦野に送られ、終戦後、シベリヤ(ナホトカ周辺のラーベリー)に抑留された。その後、1日黒パン350グラムの粗食に耐えながら、厳しいノルマを果たされました。もちろん厳しい生活だったと思いますが、一方で、よもやま話とあるように、なんとなく陽気な面も感じられる内容でした。
シベリア抑留といっても、送られた場所や作業の内容、ソ連の上官の性格等により、ずいぶんと待遇や生活の様子は違っていたようです。楽しいなんてことはないはずですが、厳しい生活の中にも、作者が書いているように、「底抜けの陽気と陰気が同居する」シベリアでの抑留生活だったようです。
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