10月31日(木)敦賀で映画「八犬伝」を視聴。感想を少し。
「八犬伝」が中心かと思っていたが、原作者、滝沢馬琴の創作の部分の『実』と「八犬伝」の『虚』が交錯する展開の映画。『実』の方は、役所広司さん、内野聖陽さん、黒木華さん、寺島しのぶさんなどが出演しているので引き締まる感じ。一方、「八犬伝」の剣士で知っているのは板垣李光人さんくらい。
役所広司さん、内野聖陽さんのからみ、滝沢馬琴と葛飾北斎の奇妙な友情の描き方はおもしろい。『実』と『虚』のどちらかを中心にしては?とも思うが、滝沢馬琴の正義に関する考え方や信念が「八犬伝」に貫かれ、具現化されていると考えると両方必要なんだろう。
でも、失明しても書き続けた28年間の歳月がもう少し描かれたらと思ってしまう。黒木華さんとのからみももう少しほしいか?歌舞伎の場面は、贅沢な感じ。真飛さんがあんな役とは?栗山さんはよくあるか?寺島さんはずっと愚痴っていたな・・・・?
しかし、改めて滝沢馬琴という人はすごい。失明しても口述筆記で書き続け、28年間で106冊の大作を書き上げるとは。奇跡のような話だ。余談ですが、「八犬伝」といえば、牧野富太郎さんを描いた朝ドラで、奥さん(浜辺美波さん)が大切に読んでいたのも「八犬伝」だったか?原作を読んだことはないが、おもしろいんだろうな。