「無名兵士の戦場スケッチブック」砂本三郎:絵 渡辺 考:解説 筑摩書房:刊
絵の作者である砂本三郎さんは、中国戦線、南方戦線を体験された陸軍の元兵隊。戦後30年を過ぎたころ脳卒中の大病を患ったことをきっかけに、初めて絵筆をもってこの130枚の絵を描いた。病気をしたことで、自分の体験を世に残さなければと思ったのだろうか。
プロの描いた絵のようなうまさはないが、ものすごくリアルな絵で残酷さがにじみ出てくる。
匪賊を処刑しているところ。
丸いものは石ではなく、穴だそうだ。
処刑した中国人を埋める穴。
ほとんどの穴は、埋められる中国人がほるらしい。
当時、日本は「捕虜の待遇に関する条約」(ジュネーブ条約)を批准していなかったために、このような不適切な扱いが横行していた?条約を知らなくてもやっていいことではない。
事実。このあと日本人もソ連から同様の扱いを受ける。
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