2011年2月24日木曜日

ガラシャ

【今日の本】「ガラシャ」宮木あや子:著 新潮社:刊
 ちょうど大河ドラマ「江」で本能寺の変が放送されたあとだったので図書館に行ったときに目に止まり、借りて読みました。もしも、周到な準備をして本能寺の変が行われたら、もう少し見方も多かったのでしょうか。関係ないが、実は本能寺の変には光秀は参加していなかったという説もあり、それも面白いなあと感じます。どうも不可解な戦いです。
 いずれにしても、このことが娘であるガラシャの運命を大きく変えることになるのですが、これまでは、父である細川幽斎がガラシャにきびしく、忠興はかばったというように見ていたのですが、これを読むと全く逆でした。基本的には「家」を守ることが第一だったわけですから、大きな差はないと思うのですが、少し意外でした。
 「幽斎」という章もあるわけですが、朝倉、織田、明智とある意味では美しいものだけをもとめてきた幽斎にとって、秀吉は見にくいというところは、なるほどと同感できる部分でした。家督を譲っておいてよかったというところでしょう。
 また、話は変わりますが、一乗谷はとても落ち着く、大好きな場所ですが、この「味土野」にもとても興味があります。春になったら出かけてみようと思います。

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