2013年8月19日月曜日

「自分で考える力」の授業

【今日の本】「自分で考える力」の授業 狩野みき:著 日本実業出版社:刊


1 自分の意見の作り方3ステップ
(1)ステップ①〈あること〉について、自分はどれだけ理解してい   るのか、確認する。
(2)ステップ②〈あること〉について、理解できていないことは何   か把握し、「理解できていないこと」を解決するために      調べる。
(3)ステップ③自分の意見を持つ。

 日本人は、①と②の「きちんと理解すること」を実行しづらい文化に生きているから。理解したつもりになっていることが多い。

2 クリティカル・シンキングについて
  「批判的思考」と訳すことが多いが、「物事の是非を慎重に判断すること」。情報や他人の意見や 主張だけでなく、自分の意見や主張も対象になるところが最大の魅力である。
  そこで、重要視されるのが「根拠」根拠の内面は正しいのか、根拠が根拠になっているのか。
 理解しているフリをしていないか?

3 理解を深めるための4つの手順。
(1)本当に理解できているかどうかチェックする。
(2)理解できていないことは何かあげてみる。
(3)理解できていないこと、をなくすための、効果的な質問を考えてみる。
(4)実際に質問するクセをつける。

4 本当に理解できているかどうかチェックする7つの方法(1)5歳児に説明するつもりで話してみる。
(2)カタカナ語を掘り下げる。
(3)英語に訳してみる。
(4)理解度チェックシート
(5)5W1 Hでツッコミを入れる。+to whom、Hm much
(6)信号色のマーカーで吟味する。
(7)急に意見を求められたら「よい質問」をする。

5 よい質問をするための12か条
(1)「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」
(2)「何のために?」「なぜそう言えるの?」
(3)情報にツッコミを入れる。
(4)必然性を問う。
(5)データの正当性、妥当性を問う。
(6)あいまいな言葉をチェックする。
(7)似て非なるものを引き合いに出す。
(8)物事の両面を確認する。
(9)きっかけ、起源について尋ねる。
(10)⑩なぜ「今」なのか問う。
(11)長期的な展望について聞く。
(12)インタビュワーになったつもりで、背景を尋ねる。


6 反論されたときのルールを知ろう
(1)絶対的な正しい意見などない。
(2)相手にとってわかりやすい言葉と流れで
(3)これら話す内容のマップを示す。
(4)大事な箇所は表現を変えながらくり返して
(5)定的な口調は避けて
(6)反論=人格否定ではない。
(7)NOは相手からの質問だと思おう。
(8)相手の話をさえぎらない。
(9)わかったつもりは、NG
(10)相手の意見の丸呑みは尊重ではない。



0 件のコメント: