2011年11月20日日曜日

いのちの食べかた

【今日の本】「いのちの食べかた」森達也:著 理論社:刊


 現在、食と命をテーマに学習をしています。先日は、子どもたちと「ブタがいた教室」を視聴しました。その関連でこの本を購入しました。アマゾンで、中古品です。前半は、食と命に関することですが、後半はそこから発展して穢れや差別のことにまで発展していきます。中高生を対象にした本なのでしょうが、そう考えると、すこし性急な感じもします。
内容的には、子どもたちとの学習に使えることもたくさんあるので活用したい。
「肉だけじゃない。僕たちはいろんなものから、気づかぬうちに無意識に目をそらしている。見つめよう。そして知ろう。」そう、むずかしいことじゃない、目をそらさなければいいのです。こういうことを伝えたかったのでしょうね。

 昨日、19日、三方青年の家に行ってきました。講演と歴史環境講座に参加するためです。講演会は、梅原猛文化講演会、演題は「法然と親鸞」でした。大乗仏教を第一の仏教革命とすると、法然・親鸞の仏教は第二の仏教革命と評価すべきであると言われた。仏教には男女差別があった。男女差別を廃する思想ははやり結婚の肯定になるのでしょうね。
 講座は、鳥浜貝塚発見50周年記念パネルディスカッション「トリハマが縄文研究にもたらした成果と課題」。発掘にかかわった6名のパネラーによる話はとてもおもしろかった。そして、ためになりました。おもしろかったというのは、研究者の学問的な立場で見方やとらえ方が違うところであり、それをはっきりと出し合い、ときにはパネラー同士が批判し合いながら話が進むところでした。そして、それを町民のみなさんに公開するところもおもしろい。トリハマの成果として、空間保存、環境考古学の確立、季節性、定住性をあげられましたが、改めて縄文研究に果たした役割を認識しました。縄文の集落は、多くても30名程度、集落は20kmくらい離れていたということ、それはアボリジニーなどの各国の先住民族と共通していることなど、参考になりました。
 

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