2020年12月3日木曜日

繊細くんと残念な上司

 【今日の1冊】

「あなたの職場の繊細くんと残念な上司」

        渡部卓:著 青春新書:刊

 書評には、こんな風に書いてあります。
〜「自分の意見を言えない」「強く注意すると会社を休む」「言いづらいことはメールで伝えてくる」など、繊細な若手社員が増えているのはなぜか?そして、そんな繊細くんをよかれと思った指導でつぶしてしまう残念な上司とは?職場のコミュケーション・メンタルヘルス改善の第一人者が、若手を伸ばすリーダー&職場の共通点を明らかにする。〜

 また、本の帯には、こんなことも書いてあります。
 ◎残念な上司は「指示」を出し、できる上司は「質問」する。
 ◎残念な上司は「2人称」ではなし、できる上司は「2.5人称」で話す。
 ◎残念な上司は「報連相」を待ち、できる上司は「報連相」を持ちかける。
 ◎残念な上司は「ワンチーム」を強調し、できる上司は「個人」を見る。

 筆者の経験から書かれた内容であり、とても説得力があります。若者の特徴を具体的に分析してくれています。普段、こういう言い方をしてしまっているかもと反省させられます。

 内容を紹介します。まず、はじめに、こんなチェックシートから始まります。「こんなことでイライラしていませんか?」

◎最近の若手社員からはやる気が伝わってこない
◎いま頑張ることが将来のためなのに、仕事の割り切りが早い
◎言いにくいことをメールやLINEで伝えてくるのはどういうことか
◎「報連相」くらいちゃんとしろ
◎定時になったからといって、いつの間にか「お先に失礼」するな
◎突然、会社を辞めると言い出すから困る
◎在宅勤務、オンラインで営業が務まるのか

 そうそう!と思ってしまいますが、こんなことで、イライラする上司がいる職場は、残念な職場だそうです。

 そんな人には、こんなアドバイス。
言いにくいことを伝えるとき「かりてきたねこ」
(か)…感情的にならない
(り)…理由をきちんと話す
(て)…手短に済ませる
(き)…キャラクターにふれない
(た)…他人と比較しない
(ね)…根に持たない
(こ)…個別に伝える

 また、こんなポイントも。
信頼関係を築く6つのポイント
(1)100点か0点かで判断しない
(2)「いつも〜だ」と考えない
(3)マイナス思考、マイナスだけを通すフィルターを持たない
(4)事実から離れない
(5)「すべて思考」にはまらない
(6)レッテルを貼らない

 もっと早く知ればよかったなあ。

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