2021年2月19日金曜日

ハーブ園ミステリー3作

  アマゾンKindleで、「ハーブ園ミステリー」3作を見つけ、購入し読みました。

 作品名「ハーブ園ミステリー:お地蔵様の謎」


    「ハーブ園ミステリー:エディブルフラワーで昼食を」



       「ハーブ園ミステリー:オオキンショウカの咲く時」


 3作とも、青葉山(作中では青倉山)やハーバルビレッジ(作中では青倉山麓ハーブ園)、青葉山麓研究所(作中では青倉山自然保存会)、青郷小学校(青倉小学校)、内浦小中学校(青倉町小中学校)瀬戸口教授(作中では諏訪口教授)、オオキンレイカ(作中ではオオキンショウカ)など、明らかにこのあたりを舞台にした作品です。
 特に、「オオキンショウカの咲く時」では、オオキンレイカが絶滅の危機に瀕していること、オオキンレイカの苗を町と大学、京都市の施設が協力して育ててきたこと、その苗を児童・生徒や保護者、保存会、役場の職員等が植え戻しをしたこと、その際、案内板(プラカード)を立てたことなど、オオキンレイカの保存活動に大変詳しいことに驚かされます。植え戻し活動の場面では、まるで見ていたかのような書きぶりです。
 他にも、ハーブ園の開園行事だとか、小学校の校則などの記述も、大変詳しいと感じます。今時のことなので、興味さえあれば、インターネットでここに書いたような情報を入手することは可能ですが、かなりマニアックであると言えます。作者は、曽爾流至(そにりゅうじ)となっています。もちろんペンネームで、雅 到(みやびいたる)や一瀬弥生と名乗っている時期があるようです。アメリカ在住ということですが、こちらにゆかりのある方なのでしょうか。大変興味がわきます。
 また、一瀬弥生名義で「霧と影の向こうに」という作品があります。作家水上勉の生きた時代と生活の場、福井県若狭地方を舞台にした山村の子供達の生活の物語となっています。作者によるあとがきには、「私の愛する若狭地方、青葉山、若狭湾・・・。そしてであった人々の姿、言動を思い浮かべながら懐かしく書き留めることができてホッとしています。」とあります。ますます興味がわきます。感想をレビューで送ると、返事がいただけるでしょうか?

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