2022年1月25日火曜日

その指導はしない

【今日の1冊】 ※ブログのアップをサボっていたため、さかのぼってアップしています。 

「その指導はしない」めがね旦那:著 東洋出版社:刊


 目次から内容をひらってみる。

第1章 学習規律編

 あいさつの必要性、「トイレへ行っていいですか」の異常性、わからないから教えて下さい、授業中の水分補給は悪なのか、体育の授業でピシッと並ばせる意味、えんぴつの持ち方を直させるエネルギー、児童の主体性は教師への忖度

第2章 学習指導編

 習っていない漢字を使ってはいけない問題、九九表を見せないという意地悪、おかしな計算ドリル、宿題は残業と同じ、黒板の内容をノートに写す意味、子どもは教師の自己実現の道具ではない、人権侵害の二分の一成人式、絵画余白禁止の謎、勉強嫌いにさせないことが大切、

第3章 生活指導編

「忘れ物撲滅運動」の不毛さ、「怒鳴る」に寛容な学校現場、クリスマスに気をつけること、真面目な子が損をする教室、感謝の手紙で感謝嫌いになる子ども、ごめんねいいよ指導、「みんな遊び」はするべきではない、給食指導の闇、不登校対応は片手間になってしまう、先生からのお願いは命令、「人によって態度を変えるな」なんて無理、特別支援教育は教育の本丸


 当たり前に行っている指導が、子どものためになっているのか、実は子どものためになっていないのではないかと問うことは重要なことだと思います。目の前にいる、今の子供たちにとって、また、未来を生きる子供たちにとって正しいのだろうかと。

 また、「児童の主体性は教師への忖度」、「先生からのお願いは命令」、そして、「子どもは教師の自己実現の道具ではない」などの指摘は、もっともかも知れない。子どものためといいながら、実は教師自身のためだったり、教師の考えや思いを結果として押しつけているだけなのではないかと感じることも多い。閉塞感を感じる。

 もしかすると、反発される先生方も多いのではないでしょうか。でも、今の自分の指導をふりかえるためにも是非読んでほしい。教師の当たり前は、子供たちや社会の当たり前ではないかも知れない。ふと立ち止まって、考える余裕が必要なのだと思います。それらが、学校のあり方を考え、変えていくことにつながると思う。不登校やいじめの問題を考えるために。

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