2024年7月31日水曜日

最近読んだ本

【最近読んだ本】

 「最近読んだ本」というより「最近関心があるテーマ」。それは、宮沢賢治と宗教との関係である。宗教については、全くわからないのですが、宮沢賢治については、前から興味があり、この機会に学ぼうかなあと思い、何冊か読んでいるところである。賢治について学んでいくと、宗教、特に法華経との関係について無視できないので、結果として、少しかじることになったというわけである。


 そのきっかけになったのは、正木晃先生の「なぜ、宮沢賢治は浄土真宗から日蓮宗へ改宗したのか?」という講演ビデオと論文であり、また、この論文が収められている「宮澤賢治の深層ー宗教からの照射ー」プラット・アブラハム・ジョージ、小松 和彦:編集 法蔵館:刊 でした。そこから関連して「宮沢賢治の仏教思想」牧野静:著 法蔵館:刊や「マンガ 最終戦争論」江川達也:著 いろは:刊 や「マンガ 日蓮入門」白取 春彦:著 登 龍太:イラスト サンマーク出版:刊 や「日蓮を生きる」ひろちさや:著 佼成出版社:刊 も読んでみました。

 さらに、発展して「わたしの宮沢賢治 祖父・清六と『賢治さん』」宮沢 和樹:著 泉 雅史:イラスト ソレイユ出版:刊 や 「宮沢賢治の食卓」「続 宮沢賢治の食卓」魚乃目三太:著 少年画報社:刊、さらに「マンガ 最終戦争論」江川達也:著 いろは:刊 なども読んでみました。「最終戦争論」の石原莞爾氏は、宮沢賢治も所属していた「国柱会」の会員つながりであります。

 正直大きなテーマ過ぎて、まだまとめることはできませんが、いずれいつかの機会にまとめられたらと思います。正直、「宮澤賢治の深層ー宗教からの照射ー」などは、分厚い本すぎて、全部読んでもいません。ただ、この時点でいえることは、①宮澤賢治さんの作品について考えるとき宗教(法華経など)との関係は無視できないということ、②宮澤賢治さんは明治以降の作家や文豪のなかで、最もすぐれた宗教家のひとりなのではないかということです。もちろん、この面だけを強調することは、宮澤賢治さんの見方を固定化してしまい危険性もあるわけですが、今は、この点を深めてみたいと思う。

 こんな風に何かのきっかけで読書がひろがっていくことはとても楽しいことです。

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