2008年12月21日日曜日

「学び合う学び」が生まれるとき

「学び合う学び」が生まれるとき 石井順治著 世織書房
学び合う学びの第一歩は、子供の考えから出発することだと思います。そのために、教師は「発信」から「受信」へ、そして教師の仕事は「つなぐこと」。2つの実践もすばらしかった。一斉指導方式を繰り返すことで生まれる姿が簡単にまとめてある。参考にしたいので書き留めておく。

「子どもの姿」
 ・教師に問われないと発言しない
 ・仲間にではなく、教師に向かって答える
 ・詳しく語ることが少なく、単語程度の言葉でしか話せない
 ・言葉づかいも表情も、感情の乏しいのっぺりとしたものになっている
 ・子供と子供の横のつながりが薄い
 ・よく発言して活躍する子供に偏りがある
「教師の姿」
 ・教師が期待する正答だけを受け入れて進行しようとする
 ・子供の考えを聞くことよりも計画どおりの進行にこだわる
 ・子供を褒めることよりも注意することのようが多い
 ・子供の言葉に比べて教師の言葉の量が多い
 ・子供と子供のつながりをとらえる意識が薄い
 ・子供から生まれてくるものを待つことができない

また、こんな指摘もあった。引用する。
「・・・・・こういうことを言うと、すぐに「差別のない学級」などというスローガンが出されたり、何がなんでも認め合おうとする表面だけ取り繕った平等主義が顔を出すことがある。・・・・学び合う学びには、表面的な平等主義は存在しない」と。人権教育が反省すべきところである。「東海国語教育を学ぶ会」に一度参加したいものである。


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