2013年11月25日月曜日

茶の本

【今日の本】「茶の本」岡倉天心:著 大久保喬樹:訳 角川ソフィア文庫:刊


 キンドルなら、無料でダウンロードして読めるのですが、なにせ旧字体なので、大変読みづらい。そこで、新版ということで、現代文で書かれたこの本を購入して読んだ。大久保喬樹さんの訳?は大変読みやすかった。また、解説がつくのも大変ありがたい。
 なんとも壮大な内容である。岡倉天心は、茶を「東洋文明が到達した最高の哲学、世界観」として紹介しており、その発展を老荘思想、道教、禅をルーツとする東洋の長い歴史から説明している。明治の時代によくぞ、このような教養豊で、深い思想の持ち主がいたことだ。社会科の教科書には、福沢諭吉と岡倉天心を明治の2大思想家として紹介しているが、再認識させられた。
 驚くのは、これが当時英語で書かれたということで、その英語力たるや素晴らしいものである。現代語版を買ったが、時間があれば、キンドルの旧字体、また、英文でも読んでみたいものだ。

【今日のCD】
 「クリスマス・イブ 30th Anniversary Edition」
 「宮澤賢治が聴いたクラッシック」
 クリスマス・イブは、ファンとしては当然の買い物か?アコースティックライブ版は、できれば、佐橋、伊藤、難波、山下の4人でのバージョンが聴きたかったので、少し残念。DVDはありがちな話ですが、牧瀬里穂が出てくるあたりが、にくい演出です。今年もチャートに入るのでしょうか。すごいなあ。ところで、アマゾンで購入したのですが、LP版を誤って買ってしまいました。どうしようかな?
 宮澤賢治の聴いたクラシックのほうは、当時の音源であることが面白くて購入。音が小さかったり、雑音があったりするが、それが面白い。こんな音を聞きながら、「セロ弾きのゴーシュ」を書いていたのでしょうか。そう考えると、もっと面白い。解説書もありがたい。



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