2021年4月17日土曜日

語り部養成講座 2

 先週に引き続き、語り部養成講座の2日目が開催されました。先週同様、体験者さんからの報告が大変印象に残りました。印象に残っていることを書き上げると、

①お父さんは、終戦の1日前、8月14日に出征した。たった1日だけなのに、他の兵隊と同じように扱われた。

②小さい子供が死について考えた。友だちの家族が青酸カリの入ったパイナップルを自決した。「パイナップルが出たら死ぬんだね?」、「私、病死がいい。」と。小学校の1年生の夢は、靖国神社に祀られることだった。

③ 満州にいた人数や引き揚げ者が概数で語られること。正確に把握されておらず、一人一人の命が軽んじられているようで悲しい。

④たくさんの人たちの犠牲の上に今生きている私たち。歴史をしっかりと伝えること、引き継いでいくことが大切。

 講座の前に、令和3年度第1回企画展「開戦と満州と抑留と」を見学した。今年は、太平洋戦争開戦80年の年である。開戦の年に生まれた人が80歳になるわけで、戦争を体験した方々はさらに高齢であるわけで、戦争体験者の生の声を聞くことが困難になっている。そんな中、体験者の生の声を聞くことができたことは大変貴重な経験であった。体験を継承する活動に少しでも貢献できたらと思いました。


 ちばてつやさんや赤塚不二夫さんたちの絵が展示してありました。吉田清さんという方の絵が印象に残りました。


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