2022年5月8日日曜日

沖島

 【沖島】

 琵琶湖最大の島。日本でただ一つ湖に浮かぶ人が暮らす島。そこには、日本でただ一つ湖に浮かぶ島の学校もあります。前からぜひ行きたいと思っていたので、近江八幡にきたので、尋ねてみました。

 人口は約250人ほど。島の主な産業は漁業で、琵琶湖全体の水揚げ量の半分を担っていまるそうです。島との行き来は、通船「おきしま」のみで、これで、通勤、通学、買い物などを行います。島には、車も信号もありません。ほとんどが自転車か三輪車です。どこか懐かしいように風景に出会える島です。

 もともとは、藤原不比等によって奥津島神社が建立され、湖上交通の安全を祈る神の島でした。そこに、保元平治の乱以後に源氏の落人が住み着き、漁業を生業として住み着いたのが始まりと言われています。

 湖島婦会という漁師の奥さんたちの売店があり、そこで「よそものコロッケ」をいただきました。ほそものとは「ブラックバス」のことでした。

 小さい島ですが、見どころ満載の島でした。宿泊もできるらしいので、またきてみたい島です。

船着場には鐘があり、観光客が鳴らしていました。なぜか、お寺の半鐘でした。


狭い土地に家が密集しています。


いかにも漁師町といった感じです。

神社から見た風景。屋根が近い。


奥津島神社。急な階段をのぼったところにあります。


柿本人麻呂の歌碑。
「淡海の海 沖つ島山 奥まけて わが思ふ妹が 言の繁けく」


落人の一人の末裔が蓮如に帰依。末裔の一人の奥さんが出産後に亡くなり、毎晩幽霊になって出てくるようになったそうです。そこに、蓮如が来島し、「虎斑の名号」と呼ばれる掛け軸を描きたところ、奥さんが成仏したという話が伝わっています。地蔵さんが家の前にあるのは、昔、男の子が生まれると出産祝いに地蔵さんが祀られたからです。

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