2024年1月4日木曜日

ラーゲリ犬クロの奇跡

「ラーゲリ犬クロの奇跡」祓川 学:著  田地川 じゅん:絵 ハート出版:刊


 昭和33年12月26日、シベリアからの最終船「興安丸」に乗ってやってきた「クロ」の物語。これまでにも絵本や物語が発行されてきましたが、令和のこの時代に新たに発行されるとは思ってもいませんでした。昨年の映画の影響なのでしょうか。これまでと同じような内容の本かと思っていましたが、私にとっては新事実がたくさん乗っていて、大変参考になる1冊でした。新しく知ったことは、次のとおりです。

①クロが朝鮮人の抑留者たちに食べられそうになったということ。まさに、絶体絶命のピンチでした。

②クロの飼い主であった川口さんが、帰国後、一旦、身柄を引き渡されることになり、クロと離ればなれになったこと。

③クロのお墓は西舞鶴の「瑞光寺」にあるらしいこと。

 作者の取材力に感謝です。この本に、クロのお見合い写真があったので、スキャンしてカラー化しました。なお、この本のほかにも、「兵隊さんに愛されたヒョウのハチ」と「洞窟少年と犬のシロ」という著書ががあるそうなので、早速アマゾンで注文しました。こちらも楽しみです。

※年末に読んでいたのですが、アップが遅くなりました。繰り上げてアップしています。


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