2024年9月9日月曜日

フォーラム参加


  9月8日(日)、若州一滴文庫で、水上勉没後二十年フォーラム「水上勉と、一休。」が開催されました。主催は「花園大学国際禅学研究所」、内容は、次のとおりです。

 ①講義 「森女という女性 ー水上一休と柳田一休ー」 

       講師:芳澤勝弘さん(花園大学国際弾学研究所顧問)
 ②講義 「水上一休が問いかけるもの ー戦後文学における虐げられた人びとへの      まなざしー」 
       講師:飯島孝良さん(花園大学国際弾学研究所副所長)
 ③座談会 「一滴文庫と水上勉 ー思い出すことー」


 「花園大学国際禅学研究所」が主催ということで、京都から直通の往復バスが出され、30人以上の方が参加され、地元の参加者とあわせ、大変盛大なフォーラムでした。改めて水上勉さんのファンの方の多さにびっくりしました。私自身は、正直言うと、水上作品は数冊しか読んだことはないのですが、一休さんとの関わりというテーマに惹かれたことと、一滴文庫に個人的にお世話になっていることがあり、その御礼を言うためもあり参加しました。

 内容の濃いフォーラムでした。参考になることばかりで、大変勉強になりました。一休さんについては、資料も少なくて、評価が分かれるところだと思いますが、お話を聞かせていただき、非常に興味を持ちました。トンチの一休さんというイメージが強かったのですが、禅僧としての一休さんについても調べてみたいと思いました。さらに、水上さんの著作について紹介していただきましたので、是非読んでみたい本が何冊かできました。まずは、「一休を歩く」「雁の寺」あたりでしょうか。映画も紹介されました。映画は、何作か見たことがありますが、改めて見直すのもいいと思いました。

 このように、なにか触発されるような話を聞くことができて大変幸せです。最後の座談会を聞いていて、おおい町のみなさんの水上さんや一滴文庫へのあつい思いが感じられ、うらやましい感じがしました。大事にしてほしいと思いました。

2024年9月8日日曜日

今日は何の日

 9月7日。昭和33年(1958)9月7日、最後の引き揚げ船「白山丸」が旧樺太から舞鶴港に入港し、集団引き揚げが終了した日です。昭和20年(1945)10月7日、引き揚げ第一船「雲仙丸」が入港してから、13年間にわたり約66万人の引揚者を迎えました。

 「白山丸」(4351トン、1940年建造)は、太平洋戦争を見事に生き延びた数少ない貨客船のうちの一隻だそうです。もともとは、戦前に北日本汽船の新潟〜北朝鮮航路用に建造され、一旦戦争で沈没したものの引き揚げられて不死鳥のごとく甦った船だそうです。戦後は抑留者の引き揚げや沖縄航路などで使用され、晩年は純白に塗られて東洋郵船の巡礼船としてインドネシア方面でも活躍したそうです。これらはすべてネット情報です。以下は、白山丸と思われる絵です。違ったら、申し訳ありません。

  引き揚げに関することは、わからないことが多く、いろいろと本などを読んでいるところです。以下は、最近読んだ本です。

 「ユートピアをめざして アジアの曙ー死線を超えて」丸山邦雄:著 しなの出版:刊
 「在外父兄救出学校同盟」毎日新聞社:編 毎日新聞社:刊  *昭和43年刊
 「在外父兄救出学生同盟」植村 尚:著 eブックランド:刊 *平成19年刊
 「大大陸に陽は落ちて」海老名香葉子:著 ちばててつや:著・絵 鳳書院:刊 
   *クミコさんのCD付き。
 「写真が語る満洲国」太平洋戦争研究会:著 ちくま書房:刊
 
 はじめの2冊は、大変古いものです。また、「在外父兄救出学校同盟」に関する2冊は、40年以上経っているもので、若干ニュアンスが違っていて面白いです。最後の2冊は、新刊本です。ちなみに、先日「ちばてつやさんが休業宣言」という発表がありました。心配です。

2024年9月2日月曜日

刀根里衣 トークイベント

 9月1日(日)県立図書館多目的ホールで開催された「刀根里衣さん トークイベント」に行ってきました。同時に開催されているふるさと文化館主催の夏季企画展「刀根里衣展 きみのそばに」 の関連行事として開催されたものです。トークイベントということで、NHK出版児童書編集長 祝尚子さんが聞き手になり、対話形式のトークイベントでした。



※録音やビデオ撮影はダメと言われたので、写真はいいのかと思い撮影。
上は2人の顔がわかりやすい。下は、刀根さんが正面を向いているという違い?です。

 話の内容は、デビューから10年を振り返りつつ、創作活動の裏話やイタリアでの生活についてお話しいただくというものでした。デビューのきっかけから絵本制作の過程、さらには、イタリアやイタリア人の性格などについて、とてもユーモアたっぷりのお話しでした。定員は100名ということでしたが、好評のため150人くらいにふやし、別会場にビデオを中継していたようでした。公演後にサイン会があったのですが、別会場からも絵本を持った人たちがどんどん集まっていました。敦賀市出身ということもあり、たくさんのファンがいるんだとわかり、うれしかったです。大変時間がかかりそうだったので、9月4日新刊の「モカとまほうのコーヒー」のサイン入り本を購入しました。


 刀根里衣さんはデビュー10年目だそうですが、デビュー当時からのファンです。話の内容も絵もとても好きで、NHK出版だけでなく、学研や小学館から出版されている絵本をあわせて20冊くらい持っています。今回、楽しいお話しをきくことができ、一層ファンになりました。

 ちなみに、企画展の方ではアンケートに答えると、ガチャが一回できて、刀根さんの缶バッチをもらいました。これは、アンケートに答えれば、全員もらえるもので、係の人が是非やってくださいと勧めてくださいました。なんと親切なことでしょう。いい記念になりました。