2017年4月22日土曜日

これが公害だ

【今日の本】「〈写真記録〉これが公害だ」林えいだい:著 新評社:刊
 「北九州『青空がほしい』運動の奇跡」という副題があるように、公害運動の原点になった写真集の復刻版です。公害は、人間の生命や尊厳を軽視し、経済発展を優先することから起きたといえる。公害というと、ずいぶん昔の話だが、今の日本で、同様の傾向がないと言い切れるのだろうか。利益追求が人の命を奪い、生活を壊す、そのようなことは本当になくなったのでしょうか。また、科学技術が進歩することが人間を幸せにしているのだろうか。この本は、そのことを再度問いかけているのだと思います。当時の写真が多数掲載されているので、資料としても大変貴重である。
 ちなみに、写真を撮ったカメラのデータが記載されている。ニコンSP、ニコンS3、ニコマートFTN、ニコンFなどである。レンズは、50mm、35mm、105mm、200mm。時代を感じさせます。僕は、ニコンF3なら持っていたことがあります。中古ですから、この時代はまだ小学生です。

0 件のコメント: