2018年1月24日水曜日

先年の田んぼ

【今日の本】「先年の田んぼ」石井里津子:著 旬報社:刊

 日本海に浮かぶ山口県萩市「見島」、萩港から北へ約45キロ離れた島が舞台です。
そこに千年以上も前の貴重な田んぼとため池が残っているのではないか?という話です。
八町八反と呼ばれる田んぼが条里制の面影を残しているのではないかというロマンにあふれた研究があるそうである。そのことの真偽のほどは私にはわかりませんが、作者の研究手法に共感しました。こんな風に日本中を調べまわることができたらと憧れます。
 さらにそこからわかることですが、日本人をその土地に定着させ、命をつないできた物ものは、お米であるという発想です。日本人と米づくりの物語があちこちに存在するのではないでしょうか。限られた環境を活用し、生活を築き上げ、米を作り、そして命を次の世代につないできたのが日本人なのかも知れません。そういったものを守り続けることこそ重要なのではないでしょうか。「見島」、一度、尋ねてみたくなりました。


 最近、本についてのブログが少ないのですが、けして読んでいないわけではありません。他にも、こんな本を読みました。漫画が多いようですが。

「日本酒選びの教科書」
「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」
「先生と僕〜夏目漱石を囲む人々〜 ①〜④」
  夏目漱石さんに関しては、非常に関心があります。いつかしっかりとまとめたいと思います。

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