2021年6月9日水曜日

青春の詩、人間なんて

【今日の一枚】

よしだたくろう「青春の詩」1970年 エレックレコード

よしだたくろう「人間なんて」 1971年 エリックレコード

 YOUTUBEで、2枚のアルバムをみつけました。大変なつかしいので、全曲聴いてみました。


 『青春の詩』は、よしだたくろうさんのファーストアルバム?当時は、ひらがな表記でした。「青春の詩」「雪」「今日からそして明日まで」「イメージの詩」などなつかしい歌ばかり、当時、といってもリアルタイムではなく、「元気です」が発売され、「旅の宿」がヒットしていることに後から聞いたはずです。当時は、フォークソングブームで、そんなにわかっていたわけではありませんが、よくきいていました。たくろうさんの荒削りな感じの歌が大変新鮮に思えたことを覚えています。


 『人間なんて』は、その1年後に発売されました。その後の日本のロックやポップスの基礎をつくることになるミュージシャンが多数起用されていて、当時の人気の勢いを感じます。琢郎人気を不動のものにしたいわゆる「フォーク」の代表作ではないでしょうか。「人間なんて」「結婚しようよ」「どうしてこんなに悲しいのだろう」など、その後も歌い継がれる代表曲が含められています。「結婚しようよ」には、加藤和彦さんや松任谷正隆さん、林立夫さんなどが、また、「どうしてこんなに悲しいのだろう」には、加藤和彦さんや松任谷正隆さんなどが参加しています。その他、小室等さん、小原礼さん、木田髙介さん、遠藤賢司さんなども参加しています。なんと豪華なことか。「花嫁になる君に」では、作詞に、岡本おさみさんが起用されている。後の黄金コンビの第1作です。「人間なんて」は、ライブでは延々と歌われますが、アルバムは2分程度です。また、「どうしてこんなに悲しいのだろう」は、『明日に向かって走れ』に収録されたものと思っていましたが、実は『人間なんて』版のリメイクだったのですね。再確認しました。ちなみに、ジャケットは、当時のアパートの階段だそうです。さまになっていますね。

 フォークの代表作と書きましたが、全体を聞くと、メロディーの美しさなど、フォークの枠にとらわれない、いやそれを飛び出した内容と言えます。ある意味では、これはフォークではないのではないかと思えます。

 いずれにしても、こういった中学生のことに聴いた曲を聞き返すと大変なつかしいものです。当時、夢中になっていたものを改めて聞くと当時がよみがえってきます。

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