2021年10月5日火曜日

娘の遺体は凍っていた

 【今日の1冊】「娘の遺体は凍っていた」文春オンライン特集班:著 文藝春秋:刊


 ショッキングな題名で、図書館ですぐに目に入った。旭川女子中学生イジメ凍死事件のことだと、すぐにわかった。興味があったことと、ページもそんなにたくさんではないことから、すぐに読むことができました。いじめた子供たちとその親たち、また、校長はじめ教頭や担任の対応、さらに、教育委員会の対応などが明らかになるにつれ、なんと腹立たしい事件である。それに対して、娘の名前だけでなく、たくさんの写真や絵なども公開しておられるお母さんの決意をうかがい知ることができる。「いじめられた者がイジメと感じたらそれがイジメ」こんな当たり前のことが、こうもゆがめられる、学校や教育委員会の隠蔽体質には改めて絶望を感じる。自分たちが追い詰められたときにこそ、その本質が見えるということだろうか。第三者委員会なるもののあり方にも課題がある。そう思って、改めて写真をみると、涙が出てきます。

0 件のコメント: