2021年10月21日木曜日

PTAモヤモヤの正体

 【今日の1冊】「PTAモヤモヤの正体」堀内京子:著 筑摩書房:刊


 著者は、朝日新聞の記者。PTAについて取材してきた記者が、我が子の入学を機に実際のPTAに関わった体験談。同じように思っている人も多いことと思う。実際、私自身も同じことを考えてきた。しかし、この本にあるように、PTA会長という立場になっても、なかなか議論は高まらない。

 著者も述べているとおり、PTAへの入会は自由という原則を徹底することが重要です。そのためには、まず、そのことの周知が必要。入会は義務ではないし、入学と同時に入会というのは間違っています。本来ならば、入会申込書をとる必要があります。さらに、上位組織へと動員されたり、他団体の職に勝手に充てられたり、動員させられたりしないことも重要です。

 状況はずいぶん変わりつつあります。市の教育委員会が「入会は自由」でることを説明するように通知したという報道もありました。でも、なかなかうまくいかないようです。会員同士の対立を生んだりするようです。問題を指摘することで、自分たちを批判されていると感じたり、否定されたと感じたりもするようです。見直したり楽なことはわかっているのに。だから、「モヤモヤ」なんです。いい題だと思います。

 教育に関わってきたものとしては、なんとかしたいものです。多くのみなさんに読んでほしいと思います。まずは、保護者のみなさんから。

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