2009年8月1日土曜日

マルクスは生きている

「マルクスは生きている」不破哲三著 平凡社新書
 新書という限られたページ数にも係わらず、大変読みやすくて、分かりやすい内容である。マルクスなんてひさしぶりに読んだのだけど、さすがにマルクス研究の第一人者である不破さんの文章、本当に分かりやすい。「マルクスは、どんな研究についても、自分の到達点に安住しない人だった」ということ、そして、その「マルクスをマルクス自身の歴史の中で読む」という不破さんの姿勢、どんな学問・研究にも共通することだと思う。大月書店からは、マルクスやエンゲルスの古典をわかりやすくした「マルクス・フォー・ビギナー」全5巻が刊行されるらしい。時間があれば「空想から科学へ」なども読み返してみたい気もする。でも、時間がないか。

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