2009年8月9日日曜日

世阿弥その5

【世阿弥その5】
「稽古は強かれ、情識は無かれ」
 稽古も舞台も決して慢心してはいけないという厳しい態度をしめした言葉。情識とは、傲慢とは関心という意味か。もうこれでいいというのではなく、常に完成をめざして努力する。芸能は一生かけて完成させるものだと。「老骨に残りし花」という言葉もあるが、老いの美とでもいうか、年老いてからも完成への道はまだまだ続いていて、むしろ、年老いてからこそまさざまな花を咲かせることができるということか。ミドルリーダーと言われる年になった今こそ戒めるべきということである。危機管理にも通じることであろう。

0 件のコメント: