2020年11月3日火曜日

人道の港シンポジューム

  敦賀きらめきみなと館で開催された「人道の港シンポジューム」に参加しました。
内容は、以下のとおりです。

13:30〜 主催者あいさつ
13:45〜 基調講演「敦賀につないだ、人といのち
            〜シベリア孤児受け入れとポーランド・
             日本の友好関係について〜」
        講師 マリア・ジュラフスカ氏
           (ポーランド広報文化センター所長)
14:20〜 パネルディスカッション
       「手渡された『命のバトン』〜ホロコーストの未来、
        『人道のまち』敦賀からのメッセージ〜
        司会:岡田 慶子 氏(ユニキャリア代表)
        パネリスト
        石岡 史子 氏(NPO法人
                 ホロコースト教育資料センター代表)
        福田 英子 氏(コモン・ニジェール代表、絵本作家)
        井澤 友郭 氏(こども国連環境会議推進協会事務局長)





 このシンポジュームに参加したきっかけは、敦賀ムゼウムが新装されたことはもちろんですが、何といっても石岡史子さんのお話が聞けることでした。ホロコーストの問題について関心を持つきっかけを与えていただいた方でした。2004年8月、岩手県盛岡市で開催された融合研第8回大会の特別講演「ハンナのカバン 〜悲しみを希望にかえて〜」を伺ったのかきっかけでした。当日は、シンポジュームでしたので、短い時間しかなくて残念でした。しかし、その他の2名のパネラーも素晴らしい方で、大変内容のあるシンポジュームでした。福田さんのニジェールに関する話は大変興味深い話でした。さっそく会場で「ニジェール物語」という本を購入しました。また、井澤さんからは、「SDGs」に関して、その理念や目的について大変わかりやすくお話しを伺うことができました。これだけの方をよんでのシンポジュームを開くなんてすごいなあと感心しました。司会者が代表であるユニキャリアが企画したものなのでしょう。一人一人に2時間講演をしていただいてもいいような方々でした。そういう意味では。とってももったいない気がしました。
 全体と通じて感じたことですが、人権というと、どうしても肩に力が入ってしまうが、人道という言葉は、もう少し力が抜ける感じがします。改めて幅広く語れる感じがしました。いい言葉です。

 SDGsがめざすもの … 誰一人取り残さない世界。※「世界」が重要。
              ダイバーシティー。
              ルールベースではなく、ゴールベースで。

 最後に、「学びとはかけ算である」という言葉が印象的でした。「気づき」「知識」「行動」どれかひとつで「0」になると、全体が「0」になるのである。




 その後、新装となった敦賀ムゼウムを見学しました。旧ムゼウムも残るようで、新ムゼウムはポーランド孤児とユダヤ難民に関する史実を中心に展示されているようでした。



【今日の1冊】
「ニジェール物語」 フクダヒデコ:文 イヌイマサノリ:絵
          象の森書房:刊

 パネラーである福田英子さんの絵本。絵がとってもきれいでした。まだまだ知らない国がたくさんあるんだなあ。ニジェールはウランの輸出国であり、その点で日本と関係が深い国です。ほとんど砂漠の国ですが、とても豊かな話でした。

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