2021年5月13日木曜日

先生という言葉

「デンマークでは教室でティーチャーと言う言葉を使うことが禁止されている。」

 プレジデントという雑誌にこんな一節がありました。言葉がどうというよりも、このことに代表される日本の学習形態に問題があるということなのでしょう。

 つまり、「先」に「生」まれた人(教師)が答えを知っていて、知らない人(児童生徒)たちに教えるというのが前提になっているのではないか。予想させるといっても、すでに教師は答えを知っているわけだから、教師の知識以上にはいたらない。しかし、21世紀の学びは答えがない時代なので、こういう学習形態では21世紀に求められている学びにはいたらないのではないか。

 「デジタル時代に、他人の真似をしたり改善したりしても先行者にはまず勝てない。デジタル大陸での競争を生き抜くのに必要なのは、進むべき方向を定め、0から1を作る能力である。」と指摘されている。明治以来の教育の主な目的は、欧米に追いつくために、西洋のやり方を覚え、素早く真似できる人材を育成し産業界に送り込むことだったと。

 日本の教育制度は抜本的に改革しなければならない段階に来ているのかも知れない。

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