2022年3月18日金曜日

光の子どもたち

 【今日の1冊】「光の子どもたち 1〜3」小林エリカ:著 リトルモア:刊




 放射能の歴史をひもといた本。マリーキュリー氏が発見し名付けた放射能、新元素ラジウムは人類の希望となるのか。長寿の薬としてもてはやされた希望の光ラジウムは兵器となる。考えてみると、科学者は科学の進歩として新しい発見をしていく。しかし、それを使う目的をまちがうと恐ろしいことにつながる。もしかすると、毒ガスや原子爆弾を開発した人は、この開発が戦争を早く終わらせることにつながると信じて開発したのかも知れません。そう考えると、悲しい。1〜3まで読んだわけですが、続編のあるのだろうか。まだ、関東大震災までですから。

 内容については、これくらいですが、そもそも作者については全く知りませんでした。どういうきっかけでこの本を買うことになったのだったか?漫画家と言うことですが、作家としても素晴らしい。取り上げるテーマも、アンネフランクだたり、核の問題だったりと興味をそそります。芥川賞の候補になった作品もあるようなので、そちらも是非読んでみたい。

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