2020年8月21日金曜日

今日の2冊

【今日の2冊】

「100年たったら」石井睦美:文 あべ弘士:絵



 草原にライオンがひとりっきりで住んでいました。そこへ、飛べなくなった一羽の鳥が降り立ち、一緒に暮らすことになります。しかし、「100年後にまた会えるさ」と言い残して鳥は亡くなります。やがて、ライオンもなくなりますが、互いに幾度となく生まれ変わり、その都度出会い、ついに小学生同士となって再開するという、なんとも、壮大なお話しです。こうやって、私たちも出会っているのかも知れないと考えるとおもしろいです。夏目漱石の「夢十夜」からインスピレーションを受けて書きあげた物語だと解説がしてありました。なるほど。「こんな夢をみた」・・・。

 
「あいしているから」マージョリー・ニューマン:文 パトリック・ベンソン:絵
          久山太市:訳



 もぐらのモールくんは、巣から落ちた小鳥を見つけて、家に連れて帰ります。一生懸命世話をしようとしますが、「野生の小鳥は、ペットにはできない。」と、家族みんなが言いますが、鳥かごまで作ってしまいます。それを見ていたおじいさんがモールくんを丘に連れて行きます。鳥は空を飛ぶのが一番と気づいたモール君は小鳥を空に放します。
 誰かを本当に愛するということは、相手にとって一番必要なことをしてあげること。この絵本は、そんな思いを伝えてくれます。内容もさることながら、絵もとってもきれいです。

 本当に絵本は楽しいです。ついつい買ってしまいます。この間に買った絵本で紹介していないものがたくさんあるので、また機会を見つけて紹介したい。


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