2020年8月8日土曜日

記憶と継承

【戦後・引き揚げ75年「引き揚げ」を知ろうスペシャルデイー】の講演会に参加しました。演題と講師は以下のとおりです。
 演題 「引き揚げの記憶と継承について」
 講師 増田 弘 氏(平和祈念展示資料館名誉館長)

 「引き揚げ」というと、これまで、シベリアや中国、満州など、いわゆる「北方」からの引き揚げ者のことばかり考えていましたが、この講演会で、「南方」の引き揚げ者がいたことに改めて気づかされました。考えてみれば当たり前のことなのですが、抜けていました。はずかしい限りです。
 また、引き揚げが実現するに当たっての、マッカーサーや吉田首相の貢献やアメリカとイギリスの対立など、改めて知ることができました。大変有意義な講演会でした。まだまだ知らないことがたくさんあることに気づかされました。
 戦後75年が経ち、戦争の記憶の継承がむずかしくなってきたと感じています。先日、雑誌を読んでいたら、戦争に関する学習会の後に30代の参加者から「満州って中国にあったのですね」と言われて唖然としたという話を知りました。それくらいは学校で習っていると思うのですが。無知というのは恐ろしいものです。そういう人たちには、例えば、韓国との間で問題になっている従軍慰安婦のような問題は理解できない気がする。どうすれば、記憶の継承ができるのか?記憶の継承に貢献することができるのか?例えば、舞鶴引揚記念館には「語り部」がありますが、こういった活動に係わることもそのひとつなんだろうかと、考えたりしました。


 大変示唆に富んだ講演でした。

 駐車場から見える風景です。

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