2021年1月6日水曜日

マンガでわかる禅の知恵

 「マンガでわかる禅の知恵」土居征夫:著 日本能率協会マネジメントセンター:刊

アマゾンのホームページから。
「○○首相も」という表現に引っかかる面もありますが。

 禅の心をマンガでわかりやすく紹介する内容の本。これからやってみたいことのひとつに、禅について学ぶことがある。その手始め?として、マンガなら理解しやすいかと思い、読んでみました。鈴木大拙さんの書物などは大変むずかしくて、何度も挫折しているからです。前半のマンガの部分は置いておいて、後半の部分、特に座禅の効用の部分の内容を書きとめてみました。

 座禅の効用について、以下のように述べられています。

1 こころの原点に戻ることができる。

2 規則やルールにしばられない自由な心を得ることができる。

3 うつや自信喪失から立ち上がるこころが養える。

  「現実から目をそむけず、現実にこだわらない」

  「本当の『いま』を生きる」

4 課題に立ち向かうこころの強さを養える。

   無心(課題に没入する)

   無我(我欲を離れる)

   不動智(何物にも動かされることのない智慧)

5 危機に臨んでも動じないこころが育つ

   定力(心を乱されない力。)怒りと欲を抑えること


 さらに、「これからの社会に必要な力」として、実践智(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)があげられています。これは、参考になると思いました。当たり前のことかも知れませんが。

 あと、余談ですが、「見の目」と「観の目」という言葉もありました。「観の・・・」という名前の通信(たより)を読んだことがありましたが、そのときはどう意味かわかりませんでしたが、ここで納得しました。「大きく全体を見ること」、この方は禅に造詣がある方で、そういう目で通信を書いているということだったのでした。参考になりました。


 しかし、禅というのは奥が深い。ひとことで「こころの原点」といわれても、はっきりとは理解も説明もできない。「現実から目をそむけず、現実にこだわらない」といわれても、そんな風にできるものでしょうか?さらに、深く学んでいきたいと思う。

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