2021年7月11日日曜日

ホビーパソコン

【今日の1冊】

 「あの頃欲しかったホビーパソコンカタログ」前田尋之:著 ジー・ウォーク:刊


 本屋さんでたまたま見つけて衝動買いでした。今時(いや今だからか??)こんな本が出るなんて!よく企画がとおったなあと思います。といいつつ、こうやって買っているのだから、物好きとしか思えませんが。本の「帯」には「雑誌を眺めて憧れていた少年時代の思い出が蘇る」と書いてありますが、ボクの場合は少年時代というよりはもう少しあとで、もう大人になっていた頃のパソコンなので、憧れと同時に一部は購入していたり、使用していたものもあり、大変なつかしい思いがします。

 所有していたパソコンは、本の見出しを引用すると「当時、誰もが憧れた!!パーソナルワークステーション『X68000』」シリーズの『X68000ACE』です。1988年3月に発売されました。当時は、まさに夢を超えたバケモノマシンでした。同じくシャープの電気事業部が発売していたX1シリーズの後継機でしたが、X1シリーズとは互換性が全くなく、ソフト資産0の段階での発売でした。名前のとおり16ビットCPU68000(実際には日立製の互換CPU)が搭載されており、当時68000がワークステーションに搭載されていたことから個人で使えるワークステーションという意味で『パーソナルワークステーション』と呼ばれていました。(シャープが呼んでいた?)マウスが標準で付属していたり、フロッピーだ「オートロード・オートイジェクト」だったり、65000色、FM音源など、かなりMACを意識したパソコンでした。SX−WINDOWという国産のGUIも持っていました。自分は、2代目の『ACE』を購入しました。20Mのハードディスク内蔵でした。今では信じられませんが、20Mのハードディスクが20万円ほどした時代でした。資産0からの出発でしたので、ゲームソフトはたくさんありましたが、ワープロや表計算、グラフィックなどビジネス系のソフトはそれぞれ数本ずつしかなく、一応MS−DOSファイルは読めましたが、仕事には使えませんでした。ということで、高い買い物になりました。まあ、ある意味、いろんな面で勉強になったといえます。しかし、一部マニアは盛り上げっており、満開製作所のFDでの雑誌やおみこしかつぎ隊の活動(大坂まで集まりに行ったこともある)など、かなり後まで盛んでした。さらに、当時は、近畿放送で「パソコンサンデイ」というシャープが提供している番組があり、日曜の朝の楽しみでした。いやあ、どんどん出てくる出てくる。このあたりしないと終わらなくなる。今は、当時の念願だったMACユーザーとなり、X68000は本体だけが残っています。そういえば、X68000初代のカタログは残っています。

 この本は、こんなことをなつかしく思いださせてくれます。それだけでも、買う価値があったのでしょうか?このほかにも、我が家には『MX−80K』や『MZ−2000』などがあります。これは弟が残したものです。『80K』はインテリアとして飾ってあります。なつかしい。この1冊あれば、その他のパソコンについても、まだまだ話せそうです。『PC−9801VM』や『FM−TOWNS』などは、実際に仕事で使っていました。このあたりについては、いやな思い出や批判も含めて、いっぱい話せます。それは、またいつか。

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