2021年7月13日火曜日

絵本3作

 【今日の3冊】

 絵本を3冊、まとめて読みました。時節柄、戦争関係が2冊、コロナ禍関連が1冊です。多分。

「あるひあるとき」あまんきみこ:著  のら書房


 あまんきみこさんは、戦争中、中国の大連に住んでおられたのですね。『終戦後、いろいろなことが起こり、危なくて外に出られなくなりました。やがて、治安が少しずつよくなりました。』と書いてありますが、そんなには大変な様子ではないように読めます。大連は満州の中でも南の方であり、コロ島にも近いからでしょうか?それとも、あえて書かなかったのか?そのあたり、もう少し知りたかったかなあ。


「ヒロシマ消えたかぞく」指田和:著  ポプラ社:刊

 作者の指田さんは、わたしより10才ほど年下か?一枚の写真との出会いが、このような本になる、それくらい写真に力があったのでしょう。そこに一つの家族が生きていた証ですから。こういう写真が語りかけるものは、限りなり。たくさんの人に読んでほしいです。


「会いたくて会いたくて」室井滋:作  長谷川義史:絵  小学館:刊

 コロナ禍、見舞いにも来てもらえず、一人でさびしく死んでいく人もいるんでしょうね。病院に行っても、「面会お断り」の貼り紙がありますし。なんとかして、思いを伝えたいという思い、やさしい気持ちが痛いほど伝わる絵本です。長谷川さんの絵も素敵です。

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