2011年7月5日火曜日

一つの花 2場面後半−1

【戦争】
 2場面後半の1。「の1」になってしまいました。戦争のイメージづくりに随分と時間がかかってしまいました。子どもたちは、戦争についてあれこれと知りたいことがたくさんあるようで、これは仕方がないのかなあと思います。指導者も自信がない部分でもあります。社会科ではないのでといいつつも、もう少し戦争について理解しておく必要もあるかも知れません。例えば、この戦争は侵略戦争であること。したがって戦争に行くとは「外国」にでかけていくのだということ。(もちろんそうでない場合もありますが。)また、当然のことながら、人と人の殺し合いであること。子どもたちは、飛行機同士が撃ち合い、どちらかの飛行機が落ちるようなイメージしかありません。少なくとも指導者は理解しておくことが重要です。

【解釈】
 しかし、今日の授業では、これまでより指導者の教材研究がスッキリとしていた感じがありました。授業の前提として、教師は教材を自分なりに解釈しなければなりません。自分で解釈しないで、人のつくった解釈をもとに授業をしても(発問しても)実践としては深いものにならない気がします。子どもたちを読み手に育てるためには、まず教師がよき読者(読み手)になる必要があります。もちろん、それだけで、よりよい学習ができるわけではありませんが。(授業論も必要になるです。)あとから話していてわかったことですが、何度も何度も教材を読む中で、自分なりの解釈の方法を思いついたようでした。これが、すごい。いつも思うのですが、この先生の場合、ある種とても頑固な人なので、「一つの花」の解釈本や私などの意見は一応参考にしつつも、物まねは嫌いで、なにか自分なりのもの(納得できるもの)をつくらないと気が済まないようなところがあり、そこがいいところなのでしょう。(当たっていないかも知れませんが。)もちろん、まだ悩んでいるところもあるようですが、それはさておき。

【作品の意味づけ】
 とりあえず、明日の吹き出しとお父さんの思いについて考えるところまでは、なんとなくめどが立ったわけですが、この物語が内包する意味やテーマについて深く読み取るための手立てがまだ見えません。文脈にそって心情をおさえるだけの発問では不十分です。3場面を読み終えた段階で、「一つの花が意味することは何か?」「コスモスの花は何を表しているのか」「作者が伝えたかったことは何か」というような課題について考えさせ、それを話し合わせることが必要と考えます。これは例ですが、学級の子どもたちにあった、子どもたちが考えやい課題の作成をお願いします。これは担任にしかできません。それが、帯の中核になるはずです。

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