2011年7月1日金曜日

一つの花・戦争

【時代背景】
 時代背景を理解するのは、むずかしいのかも知れません。でも、社会科ではないので、子どもたちの発言でOKかと思いました。あとは、教師の方でさっと説明することかと。写真などもあるしね。そういえば、持っていった写真集は手に取られることもなかったようだ。
 「お米がないのに、どうしていもはとれたの?」→「つくりやすい」、「おまんじゅうやチョコレートは、どうしてないのか。」→「作っていない」、「材料がない」、「工場が爆弾でなくなった」、「そのころはなかった」。このあたりはあやふやな感じ。米は基本的に軍や兵隊が消費するので、国民の口には入らない。米がないのではない。国家総動員法。その代わりに育てやすいいもを育てて食べさせる。当時、学校のグラウンドでも育てていました。それくらい簡単に育ちます。
 「爆弾?」「次々に焼かれる?」「灰になる?」→もう少しイメージできていない感じ。写真などでさっとイメージできたら。ただし、小浜が焼かれて、おおい町が焼かれて、高浜が焼かれて。舞鶴が焼かれるというようなことは起こりません。そんな意味のことを言っているのではありません。

【ひとつだけちょうだい】
 そこで、最後に『ゆみ子が「一つだけちょうだい」を覚えた理由』を考えさせたわけですが、「お母さんの口癖がうつった」という意見が大半でした。そこで、時代背景を意識した発言はなかったようです。どうして、お母さんはひとつだけを言わざるを得なかったのか。ここでは、子どもたちの思いが聞きたかったと思います。そうならざるを得ない状況についての意見や感想を。
 ちなみに「はじめてはっきりと覚えたことば」と「はじめて話したことば」とは別です。教科書を読むだけでも、ゆみ子は「もっと、もっと」をしゃべっています。

【発表】
 子どもたちは、手をあげて発表するのは苦手?なようです。形式ばった雰囲気での発言が苦手?口々に発言するのは得意で、そのなかにとても面白い発言があるようです?はっきりと聞き取れないのでわかりませんが。ならば、そういう発言を教師がつなぐことも大切ではないか。読みを深めることが目的なのですから。また、何のために書かせてから発表させるのか?理由はいくつかあるのですが、書いているのですから、指名して何人もに読ませることも必要ではないかと感じます。でも、うちの子どもたちは本当に発表しないなあ。

 
 

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