2011年7月29日金曜日

第13回授業づくり・学校づくりセミナー

 7月28日(木)「第13回授業づくり・学校づくりセミナー」に参加しました。昨年は2日とも参加したのですが、今年度は都合により1日のみの参加となりました。(残念!考えてみると29日の午前中は参加できた?町内の研修はパスしてもよかったかな、結果的に。なんていうと叱られるかなあ。でも、実践聞きたかったなあ。)
 毎年、このセミナーに参加して、力をもらっています。これで、1年、がんばれるぞって感じです。佐藤先生や秋田先生の話は明確・的確で、また、石井先生の話は人柄がにじみ出るようで。参加の先生方も大変熱心で、この心地よい空間にいつまでもいたいと思わせてくれます。全国から800名の参加がありますが、席が前の方から埋まっていくのもこのセミナーの特徴です。

 セミナーで印象に残ったことを書きます。
○言語活動ということばはかたいなあ。言語活動っていう人は、キャッチボールのように言葉をずばっと 投げて、ずばっと返すもの、そんなイメージで使っている。しかし、ことばは、「のりしろ」のようにつな
 がっていくもの。やわらかいことばでつながろう。
○「じゃあ」「ねえ」を子どもが使う教室に。でも、先生は使わない。「じゃあ」を使う先生は、教師主導でま
 とめる先生。
○一人一人のことばをしっかり聴くと、子どもの名前が出てくる。(教育実践に、実践記録に)
○言語活動は、PISA型読解力に対応したものであろうが、短絡的で、根本を見ない発想である。な
 ぜ、日本の子どもたちが本を読まなくなったのか、なぜ、追求ができなくなったのかを考えることが重
 要。
○学び合いの授業では、グループ(ペア)を基本に、ときどき全体(一斉)を入れるくらいでよい。
○文学は、読み取るのではなく、味わうものである。
○発言する子どもが偏っている授業の原因は、教師の教材分析の甘さに原因がある。
○グループは4人が基本。4人は1人になれる。1人になって、自分と対話できる。
○一人でやらせない。学校中で、一人でやらせていいのは「テスト」だけ。
○学級の関係づくりができないと、学び合いの授業はつくれないというのはうそ。むしろ逆である。
○学び合いと話し合いは別物。グループでは、まず、分からない人から発言してもらう。
○つぶやき、もやもや、たどたどしいことば、あいまいな言葉に敏感にこたえること。

 これでは、断片過ぎてなんのことかわかりませんが、もう少しくわしく知りたい方は、佐藤学さんや秋田喜代美さんの本を読んでみてください。わたしとしては、こういう視点で授業をみることが課題だと思っています。
 「単元構成を作成し、言語活動を明確にして、そこに向けて1時間1時間をつなげていく」というような取り組みを進めているわけですが、これもある程度やってくると、形式的になってくるのは目に見えています。そうすると、1時間1時間の授業で、本当に力がついたのか、子どもたちは学び合っているのか、こういう視点が結局今後重要になってくると思います。

 「一つの花」もとりあえず発表に向けて全体的な評価(意味づけ)をしたのですが、実は1時間1時間の授業の分析が残っています。あまりに達成感が低かったので、とりあえず授業の中身にはふれずに全体的な分析をしたのですが。ただ、今日いただいた文章にはそのあたりがまだなかったので、さきにやるわけにはいかず。それはまたいつか。いつになるのでしょうか?とりあえず、テープ?おこしをしておこうかなあ。

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