2020年4月22日水曜日

黒マスク

 マスクが不足しています。昨日は、シャープさんがマスクの販売を開始しましたが、注文サイトがパンクしたようで、全然つながりませんでした。予想を上回る・・・・ということでしたが、こういう事態は予想できたと思うのですが。
 ところで、マスクに関しては、白というイメージが定着していて、学校によっては、柄物はダメとか、黒はダメなんてことをいうところがあるらしい。このマスク不足で自作している状況なのに、きまりと命とどっちが大切なんでしょうね。
 というわけで、マスクの色について調べてみると、いろんなことがわかりました。


 マスクは白というイメージがあります。最近は、少しずつ「黒いマスク」もふえていますが、「白いマスク」を見慣れているからでしょうか、なんとなく「不潔、怖い」というイメージがあります。
 しかし、実は、日本で初めてマスクが作られた明治時代には、マスクと言えば黒だったそうです。当時は、炭鉱や工事などの「防塵」目的に使われていたため、汚れが目立たないように黒の方が都合がよかったとされていたのです。
 ところで、明治のはじめに感染病予防の目的でマスクの普及に努めた人物がいました。陸軍軍医総監だった「松本良順さん」です。その松本さんが、陸軍軍医総監を退職した明治12年の「郵便報知」という新聞?に、「レスピラートル」という商品の広告が掲載されていたそうですが、これが感染症予防を目的とした「黒マスク」だったそうです。
 そして、マスクが広く世間に認知されるようになるのは、大正時代のスペイン風邪流行時だそうです。(以前、与謝野晶子さんのことを書きました)。当時、内務省が作成した流行性感冒予防の啓発ポスターには、混み合う電車内で黒マスクをつけている乗客たちの様子が描かれていて、「恐るべし。『ハヤリカゼ』の『バイキン』! マスクをかけぬ命知らず!」という言葉が添えられていました。インパクトのある広告です。下がそのポスターですが、確かに「黒いマスク」をしています。歴史を知るということは大事なことです。「マスクの色を指定するような学校や先生に見せてあげたいものです。」というと言い過ぎかな。


0 件のコメント: